【eBASEBALL】巨人、e日本シリーズ進出 球団職員は“本家”の雪辱へ「パに勝ちたい」
巨人の球団職員でありながらeBASEBALLでは巨人の代表選手としてプロ生活を送る坂東氏
「eBASEBALL プロリーグ」2019シーズン コカ・コーラeクライマックスシリーズが19日、「esports銀座 studio」で行われ、セ・リーグのファイナルステージで2位から勝ち上がった巨人が、リーグ王者のヤクルトに打ち勝ちe日本シリーズ進出を決めた。
18日のeクライマックスシリーズファーストステージを中日との死闘の末に勝ち抜いてきた巨人が、その勢いのままにリーグ王者のヤクルトを粉砕した。3試合を戦い、先に2勝した方が25日に行われるe日本シリーズ進出を決める大一番で、先手を取ったのは巨人だった。
3イニングごとにプレイヤーが交代する9イニング制の試合の先陣を切って登場したセの本塁打王・舘野の打撃が爆発。3回までに3本塁打を含む8安打7得点で一気に流れを引き寄せ、そのまま逃げ切った。2試合目は両軍無得点で迎えた中盤に2番手で登板。代わり端、坂本で初球を叩きバックスクリーンに先制ソロを放り込むと、1死からビヤヌエバでもバックスクリーン横に突き刺すソロを放って試合の均衡を破った。最終回には大トリ・吉田が5連打で4点を追加しダメ押し。2連勝でe日本シリーズ進出を決めた。2日間で8本塁打を放った舘野の大活躍に、解説の真中満氏も大興奮。「雰囲気がある。e日本シリーズでは舘野選手をどう抑えるかですね」とシリーズ男に終始圧倒されていた。
阿部、岡本、ゲレーロなど、長打を狙える選手がズラリと並ぶ巨人。そしてその能力を、プロプレイヤー舘野の技術が最大限に活かす。「ホームランをたくさん打つのが好き」という舘野はミートカーソルが小さくなるが、芯に当たれば強い打球を飛ばすことができる「強振」というモードを使用してホームラン性の安打を打つことにこだわりを持ってプレー。
パワーのある巨人の選手を使用しながら、強振モードのみで本塁打を量産してきた。それでも、「e交流戦でもやられているし、パ・リーグの球団に勝ちたいという意識がある。e日本シリーズでは皆さんの前で初めてミート打ちを解禁しようと思う」と宣言。自身のこだわりを捨て、打倒パ・リーグを誓った。
パ・リーグ相手に燃えているのは舘野だけではない。巨人の球団職員でありながらeBASEBALLでは巨人の代表選手としてプロ生活を送る坂東も「実際の日本シリーズでは4連敗して悔しかった。パ・リーグには勝ちたい」と“本家”で味わった悔しさをパワプロにぶつける。グラウンドに出て選手とコミュニケーションをとることもあると言い、「自分がパワプロのプロだというのは、みんななんとなく知っているかなというくらい。日本一になって、自慢したいですね」とひそかな野望を明かした。
e日本シリーズではパ王者のロッテとの対戦が決まっている。舘野は「ロッテだけは嫌だった。会場の雰囲気が異様になるじゃないですか」と苦笑い。それでも「気になると思うが、跳ねのけていつも通りやっていきたい」と一戦必勝で日本一をつかみとる。
(安藤かなみ / Kanami Ando)