群を抜く鷹・周東、続くオリ佐野&西武金子 パの盗塁企画率に優れた選手は?
盗塁数で2位の源田は企画率では6位、4位の荻野は11位に
では、これが盗塁の積極性という面から見るとどのように入れ替わるか。10盗塁以上を記録した選手の「盗塁企画率」ランキングを、6位まで一気に見ていきたい。なお、選手名の隣には「盗塁企画率」の数値、()内には盗塁企画数と、本塁打を除いた出塁数をそれぞれ記した。
○盗塁企画率ランキング(6位~19位)
6位:源田壮亮(西武)20.7%(39/188)
7位:牧原大成(ソフトバンク)20.2%(23/114)
8位:釜元豪(ソフトバンク)20%(12/60)
9位:大城滉二(オリックス)19.4%(21/108)
9位:上林誠知(ソフトバンク)19.4%(14/72)
11位:荻野貴司(ロッテ)19.0%(38/200)
12位:安達了一(オリックス)18.5%(12/65)
13位:岡大海(ロッテ)17.9%(14/78)
14位:中島卓也(日本ハム)17%(17/100)
15位:外崎修汰(西武)14.9%(28/188)
16位:辰己涼介(楽天)13.2%(16/121)
17位:中村奨吾(ロッテ)10.7%(18/168)
18位:西川遥輝(日本ハム)9.7%(24/248)
19位:秋山翔吾(西武)8.1%(20/246)
盗塁数ランキングでは2位に付けていた源田が6位、同じく4位だった荻野は11位となった。この2選手は年間を通して上位打線に座り続けたこともあり、ともに200前後の出塁数を記録。ともに7割を超える成功率を記録しており「5回に1回走ってくる」だけでも、相手バッテリーに大きなプレッシャーを与えていたことだろう。
7位の牧原、9位タイの大城は、成功率こそ5割前後に落ち着いたものの、積極的な走塁を見せて盗塁企画数はともに20個を超えた。「盗塁数」という形では数字に現れていないものの、果敢に仕掛ける走塁を印象付けてチームに貢献したと言えそうだ。
一方で、西川や秋山は4割に迫る高い出塁率を記録。ともに直後を打つのが大田、源田と頼れる打者であったこともあり、盗塁企画数は落ち着いた数になった。分母となる出塁数が増え、盗塁企画の回数が少なかったこともあり、盗塁企画率はともに10%を下回る数値となった。