【eBASEBALL】ロッテがe日本シリーズ進出 守護神・下山「抑えの投手の気持ちがわかりました」
日本一を手にすることができれば「フルバージョンで『We Are』をやりたい」
「eBASEBALL プロリーグ」2019シーズン コカ・コーラeクライマックスシリーズが19日、「esports銀座 studio」で行われ、パ・リーグのファイナルステージでリーグ王者のロッテがオリックスを2連勝で下し、e日本シリーズ進出を決めた。
3試合のうち、先に2勝したチームが勝ち抜けとなる今シリーズ。1勝を先取し、e日本シリーズ進出へ王手をかけながらも、最後に立ちふさがったのはプロリーグランキング1位のオリックス・指宿だった。
ロッテが2点をリードしたまま最終回に突入したが、2死から福田でソロ本塁打を放って1点差に。ロッテは主将で今季最優秀防御率を誇る下山が益田を操作していたが、「永久に試合が終わらないんじゃないかと思った」と鬼気迫る指宿の執念に肝を冷やしながらも落ち着いてアウトを取り、試合終了。e日本シリーズ進出を決めた。ヒーローインタビューでは「プロ野球選手の抑えの気持ちがわかりました」と安堵の表情を見せ、実際のロッテで守護神を務める益田に敬意を表した。
控えの選手を含めて全員がプレー中も積極的に声を出し、勝利時には本家ロッテと同じく「We Are」でファンと勝利の喜びを分かち合う。選手の起用法をはじめとする戦術もチーム内で徹底的に共有し、常に意識を高めあってきた。
主将を務める下山は「みんなが同じ意識を持って進む。もし失敗しても、それはみんなの失敗。1人がダメでも、他の人が支えればいい」と大きな器量でチームを包む。悲願の日本一が見えてきたが、ロッテの代表選手にはどうしても実現したいことがあるという。
「日本一になったら、フルバージョンで『We Are』をやりたいんですよね」
これまでは肩を組んでジャンプをするだけだったが、「メガホンを使って、『勝ちました!』からコールアンドレスポンスをして……。どうにかできませんかね?」とニヤリ。ファンと歓喜の瞬間を分かち合うその瞬間は、もうそこまで迫っている。
(安藤かなみ / Kanami Ando)