エンゼルス浮上の鍵はマドン監督の大谷翔平起用法 MLB公式が展望「どう使う?」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

MLB公式サイトがエンゼルスの今季展望を掲載、レンドン加入でトラウトの爆発に期待、先発ローテは「早々に…」

 MLB公式サイトはア・リーグ西地区各球団の2020年の展望を掲載した。大谷翔平投手が所属するエンゼルス特集では「ショウヘイ・オオタニは、どのくらい二刀流として活躍できるのか?」とトピックを立てるなど、大谷を地区4位からの巻き返しのキーマンと見ているようだ。

 今季の二刀流の復活が期待される大谷。当面はイニング、球数など制限がかかる見込みで、エプラーGMは投手復帰は5月となる可能性を示唆している。MLB公式は「1週間に1度の投球が最大限で、その合間にはもちろん、DHとして打席に立つことになるだろう。2018年に10試合で先発したが、今シーズンそれ以上は登板できるはず」と予想する。

 しかし、今季から指揮を執るのは、3度の最優秀監督賞に選ばれた名将・ジョー・マドン監督だ。これまでに新指揮官は投打同時に出場させる“リアル二刀流”について「やらない理由はない」などと明かしているが、その起用法はいざシーズンに入ってみないと分からない。

 MLB公式サイトは「新監督のジョー・マドンは、オオタニをどう使うかということに、完全に答えが出ているのだろうか? (巻き返しへ)緊急を要するエンゼルスに正しい方法でオオタニを復帰させる時間的な余裕はあるのか? そもそも正しい方法というのがそもそも存在するのか?」と多くの疑問を投げかけている。マドン監督に着目したトピックでも「エンゼルスをどのくらい改革するつもりか? オオタニをうまく活用できるか?」と投げかけた。二刀流・大谷をどのように起用し、どんな成績を残すのかに注目している。

 昨季チームは2桁勝利に届いた投手がおらず、先発防御率5.64はリーグ最下位(MLB全体29位)。オフに先発候補として通算38勝のバンディ、通算77勝のテヘラン、レイズ時代の16年に8勝を挙げたアンドリースを獲得したが、待望のエース級投手の獲得はならなかった。先発ローテにはヒーニー、キャニングらがいるが、MLB公式は「シーズンを通して何人の先発投手がローテーションに残れるのか?」「早々にうまくいかなくなるような要素を含んでいる」と厳しく予想。投手・大谷の復活は鍵となりそうだ。

 打線ではナショナルズからFAとなっていた強打者アンソニー・レンドンを獲得。トラウトらリーグ屈指の強力打線で、MLB公式は「トラウトは安定してよい成績を残している。そして、それは毎年少しずつ良くなっているように見える。しかし、我々は彼が物凄い成績を残すモンスターシーズンをずっと待っている。レンドンがいることが、それが起こることに必要な条件となるかもしれない」としている。チームは地区優勝した14年を最後にポストシーズンから遠ざかっている。エンゼルスの躍進に期待したいところだ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY