ジーター氏、99.7%で米殿堂入り 史上2人目の満票選出に1票足りず
ジーター氏は昨年の元同僚リベラ氏に続く満票ならずも殿堂入り 通算2160安打ウォーカー氏も選出された
米国野球殿堂は21日(日本時間22日)、2020年の米国野球殿堂入り選手を発表し、元ヤンキースのデレク・ジーター氏が資格1年目で99.7%の票を集めて選出された。396票を集め、昨年の元ヤンキースのマリアーノ・リベラ氏に次ぐ史上2人目の満票選出に1票足らなかった。
ジーター氏はヤンキース一筋の遊撃手として20年間で歴代6位の通算3465安打をマーク。オールスター戦には14度選出され、ゴールドグラブ賞を5度獲得。キャプテンとしてチームを牽引し、ワールドシリーズに7度進出して5度の世界一に貢献した。14年限りで現役引退し、17年オフからマーリンズの最高経営責任者(CEO)を務めている。
ロッキーズなどで通算2160安打を放ち、対象最後の10年目となるラリー・ウォーカー氏も選出された。304票、76.6%の票を集めた。レッドソックスなどで通算216勝を挙げたカート・シリング氏(278票、得票率70.0%)、薬物使用疑惑が影を落としている歴代最多の通算762本塁打のバリー・ボンズ氏(241票、60.7%)、サイ・ヤング賞を歴代最多の7度受賞し、通算354勝を挙げたロジャー・クレメンス氏(242票、61.0%)らは選出されなかった。
米殿堂入りは10年以上連続でメジャー取材をする米国野球記者協会(BBWAA)に所属する記者が投票権を持ち、全投票数の75%以上を獲得した候補者が殿堂入りを果たす。また、得票数が全投票数の5%に満たなかった候補者は翌年からリストを外れることになるが、5%以上の得票があっても候補としての資格を持つのは10年間と定められている。