今季のエンゼルスは何勝できる? 米データサイトが予測、投手陣を酷評「あーあ」
トラウト、大谷、シモンズにレンドンが新加入も「少し中途半端」
野球専門の米データサイト「ファングラフス」は予測システム「ZiPSプロジェクションズ」を用い、今季のエンゼルスを打線、投手、プロスペクトから予測。今季は一体、何勝を挙げられるのだろうか。
打線は昨季リーグのMVPとなったマイク・トラウト外野手がいる限り、酷くなることはないという。過去を振り返っても、トラウトがメジャーでプレーする間は、野手のWARで20位以下になったことはない。そこに昨季ナショナルズの世界一に貢献した強打者アンソニー・レンドン内野手が加入したため、残りのラインナップに平均以下のメジャーリーガーを加えても、平均的な、または平均より少し上の攻撃力を作れると予測した。
打線にはアンドレルトン・シモンズ内野手や大谷翔平投手がいる。「打撃においてスーパースターとまでは言えないが、投手としての可能性が高く、平均以上の指名打者であるショウヘイ・オオタニが、スターであることは確かだ」と高い評価を与えた。この4人以外は“平均以下”で、「打線は少し中途半端な感じ」。控えの外野手がもう1人必要だろうと指摘する。
「中途半端」な打線よりも酷評されたのが、補強に失敗した投手陣だ。同サイトはエンゼルスの投手力を「あーあ、という感じである」とバッサリ。「例え全てが計画通りに行ったとして、最善の場合でも、チームがプレーオフにやっと出場できる程度だろう」と酷評した。少なからず大谷には期待を持っているようだが、「オオタニ以外に、大ブレークする可能性がある投手が1人もいない」とし、先発のみならず救援も含め、投手陣全体に厳しい評価を下した。
このオフはアストロズからFAとなっていたゲリット・コール投手の獲得できず、他のエース級FA投手も獲得しなかった。「エンゼルスは4年8000万ドル(約87億7000万円)で柳賢振をブルージェイズに渡す必要はなかった」と、ドジャースからFAとなっていた韓国人左腕を見逃したことには納得いかない様子。これだけ期待材料が少ないため、若手有望株のジョー・アデル外野手には「すぐにメジャーでスタートさせてもいい」と大きな期待をかけたが、マイナーでさらに経験を積ませることにも理解を示した。
打線からの予測では、チームの勝利数は80勝台後半。しかし一塁手などを誰にするかなど重要な選択を間違えれば、「プレーオフに出場の機会を逃すことになるだろう」と予測された。ここに投手陣がどうなるか、とりわけ大谷がどう復活を遂げるのかといった要素が影響を与えそう。エンゼルスのプレーオフ進出は、なかなか簡単にはいかなそうだ。
(Full-Count編集部)