「目標、成長させてくれる場所」 大阪桐蔭の最速146キロ1年生右腕が見据える聖地
小学時代から注目を集める1年生右腕・関戸康介
2年ぶり11度目の選抜出場を決めた大阪桐蔭。西野、船曳、仲三河の中軸に、140キロを超える5投手が揃うチームは優勝候補に名を連ねる。そんな中、小学時代から注目を集める1年生右腕も虎視眈々と甲子園デビューを見据えている。
小学時代はソフトバンクジュニアで最速129キロ、そして明徳義塾中では最速146キロをマークした右腕・関戸康介。選抜出場の吉報が届くとナインと共に恒例となっている帽子を投げて喜びを爆発させたが、その後は至って冷静だった。
「ここで満足することなく、こっから先をしっかりと目指していきたい」
浮かれる様子はなく、自身が置かれている立場もしっかりと理解している。昨秋の近畿大会後には怪我もあり心配されたが「今は回復しています。ブルペンでも全力で投げられていますし、あとは実戦感覚を1日でも早く取り戻したい」と、しっかりと課題も口にした。
万全の状態で迎える甲子園では自慢の直球と現在、習得中の変化球を武器に全国の強豪と対峙するつもりだ。軸となるのは146キロの直球だが「1つ変化球で武器を作りたい。スライダー、カーブを中心にピッチングを組み立てていたが、選抜に向けもう一つ…」と、チェンジアップに磨きをかけていることを明かした。
これまでは最速146キロの直球とスライダー、カーブと“横の変化”で勝負していたが緩急も使える“縦の変化”を完璧なものにして投球の幅を広げるつもりだ。
軟式から硬式に代わり約1年が過ぎた。自身の思い描いた成長曲線を辿っているようで「硬式にも慣れて、全員が意識高い大阪桐蔭で1日1日、成長しないといけない。その気持ちの面であったり、1日1日がとても充実しています」と笑顔を見せる。
小学時代から意識してきた甲子園は「目標の場所でもありますし、成長させてくれる場所だと思っている」と答えた関戸。甲子園デビューは一つの通過点でしかない。1年生右腕は聖地でどのような投球を見せてくれるのだろうか。
(Full-Count編集部)