鷹アドバイザー就任の城島氏、若手への助言惜しまず「答えます、下ネタでも」
15年ぶりの鷹キャンプで何をする?「端っこで雰囲気を感じようと」
ソフトバンクは28日、春季キャンプに向けてヤフオクドーム内で監督・コーチ会議を行った。工藤公康監督をはじめとするコーチングスタッフ、フロントスタッフが集まり、キャンプの組み分けや練習メニューについて話し合った。その中には、今季から会長付き特別アドバイザーに就任した城島健司氏の姿もあった。
12月20日、15年ぶりの球団復帰となる会長付き特別アドバイザー就任が発表された城島氏。公の場に姿を見せたのは、同日の記者会見以来で、これがアドバイザーとしての初仕事だった。会議では挨拶した程度で発言等はなし。「大人しくさせてくださいよ」と報道陣を笑わせたが、城島氏なりのアドバイザーとしての考えを語った。
2月1日のキャンプインに合わせて、城島氏もキャンプ地の宮崎に入り、10日間ほど視察する。「グラウンドの端っこで雰囲気を感じようと思っています。現場にいないと感じられない雰囲気というのがあります。なぜ強いのか、なぜこの選手は結果が出ているのか、逆になぜこの選手は結果が出ないのか、感じてみないと分からない。ファンの熱も行かないと感じられない。何かを感じる時間にしたい」。2012年の現役引退以来となるグラウンド。久々の空気から、今後に繋がる“何か“を感じる時間にする。
初めてキャンプ前の監督・コーチ会議に出席して感じたこともある。「球団、コーチ、スタッフが1人の選手を大事に、結果をだすために全力を尽くしている。1人の選手を育てていくために見えないところでの連携がある。改めて経験できた」。どれだけ首脳陣が選手個々のことを考えているか。必要とあらば、選手にもそういった部分を伝えてあげたいという。
キャンプ中の技術指導は「することはないと思います」という城島氏。ただ、求められれば、選手たちに経験などを惜しみなく伝えるつもり。「聞きにきてくれるなら、話はします。政治から経済から下ネタまで、答えられるものは答えますよ」と、城島氏“らしい”言い回しで質問を歓迎する。
球団からは何人かの選手を食事に連れて行ってもらいたいという依頼もあったといい「タイミングを見て世間話でもできればいいですね」と語った城島氏。特別アドバイザーとしてホークスに帰ってきた「ジョー」が果たしてどんな化学変化をチームにもたらすだろうか。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)