主力集うA組に40人! 鷹・工藤監督が新人4人と育成2人を抜擢した狙い
途中合流組の助っ人を入れると40人オーバーと競争熾烈
ソフトバンクは28日、ヤフオクドーム内で監督・コーチ会議を行い、宮崎春季キャンプの組み分けを決定した。主力組が集うA組にはドラフト1位の佐藤直樹外野手やドラフト2位の海野隆司捕手ら4人の新人を抜擢。また育成選手からは尾形崇斗投手、砂川リチャード内野手の2人が入った。
柳田悠岐外野手や武田翔太投手といった手術からのリハビリ組の選手やベテランの高谷裕亮捕手、明石健志内野手らはB組スタートとなったが、ほぼ主力がA組に集うことに。キャンプ途中で合流予定の新助っ人のムーアらが含まれていないが、A組は実に40選手という大所帯となった。
A組がこれだけの大人数となったことについて、工藤公康監督は「多くの選手を見たいというのもあります。ルーキーに関しては即戦力ということで取ってもらっているのでキャンプで見極めたい」とコメント。若手にも多くチェックしたい選手がいるということもあり、A組に40人も名を連ねることになった。
新人4選手と共に注目されそうなのが、育成選手の尾形崇斗投手と砂川リチャード内野手。オフに台湾で行われたアジアウインターリーグで尾形は10試合に投げて防御率0.77、11回2/3で23三振を奪い、砂川は本塁打と打点の2冠に輝いた。育成からA組への抜擢に指揮官は「底上げというのもあるし、出している結果も見て決めた。1軍の首脳陣がそういう評価をした」と期待を口にした。
この他にも田中正義投手や古谷優人投手ら期待の若手もA組に。千賀滉大投手がイチオシしていた杉山一樹投手らもB組から虎視眈々と浮上を狙ってくる。1軍の出場選手登録枠は29人。ここからデスパイネやグラシアル、ムーアといった途中合流予定の助っ人陣も加わると、A組の人数は40人からさらに膨れ上がる。誰が1軍争いで生き残るのか。4年連続日本一を狙うソフトバンクの熾烈な競争が始まる。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)