DeNAの外国人枠争いは超熾烈! 2冠王ソトに大砲オースティンら実力者がズラリ
メジャー通算33本塁打のオースティンら加わりポジション&外国人枠は熾烈な争奪戦に
DeNAには今季、2人の助っ人が加わった。これで支配下の外国人選手は6人となり、その全員が春季キャンプを1軍で迎えることに。三原一晃球団代表は「競争になる」と外国人4枠の争奪戦を示唆。実力者揃いの中で、助っ人たちはどのように起用されるのか。
まずは6人の昨季の成績を振り返ってみたい。
スペンサー・パットン投手
42試合、0勝3敗、22ホールド、防御率5.15
エドウィン・エスコバー投手
74試合、5勝4敗、33ホールド、防御率2.51
マイケル・ピープルズ投手(新)
25試合、10勝6敗、防御率3.98(インディアンス傘下3Aコロンバス)
ホセ・ロペス内野手
142試合、打率.241、31本塁打、84打点
ネフタリ・ソト内野手
141試合、打率.269、43本塁打、108打点
タイラー・オースティン内野手(新)
89試合、打率.188、9本塁打、24打点(ツインズ、ジャイアンツ、ブルワーズ)
投手は3人となった。新たにインディアンズ傘下から獲得したピープルズは、196センチの身長から繰り出す角度のある最速154キロの直球と多彩な変化球を操る先発投手。「長いイニングを投げられること」が自身の持ち味だと話し、球団も先発での起用を見込む。今永、上茶谷、石田、井納、浜口、東ら先発投手の層が厚く、外国人枠だけでなく先発ローテ競争は激しい。
昨季フル回転で安定した成績を残したエスコバーには今年も大きな期待がかかる。またパットンは昨年8月3日の巨人戦(横浜)で冷蔵庫を殴打して右手小指を骨折。シーズン終盤を棒に振ったが、これまでの安定した成績を取り戻せれば1軍の枠に入ってきそうだ。
しかし打者も3人の助っ人がいる。ソトは2年連続の本塁打王に輝き、昨季は打点王にも輝く大活躍。ロペスも打率こそ落としたが31本塁打を放ち、打線の中軸を担った。2人に割って入るのは容易ではないが、オースティンもメジャー4年間では通算33本塁打、長打率.451と記録。長距離砲としての素質は十分だ。
オースティンにはレイズに移籍した筒香嘉智外野手の穴を埋める活躍も期待されるが、三原代表は「大きな打球を打てると期待している。彼1人で(埋める)ということではないが、1つ大きな役割を担う選手」と活躍を望んでいる。
またソト、オースティン共に複数ポジションをこなせるのも魅力。オースティンの本職は一塁だが、外野の両翼を守った経験を持ち、ソトは二塁、右翼のどちらでも起用された。守備の名手であるロペスは昨季6月に連続無失策記録が1632で途切れると、そこから7失策。不動の一塁手だったが、オースティンがそこを奪う可能性もありそうだ。
開幕の布陣はキャンプ、オープン戦での成績次第となるが、実績十分なソトやエスコバーは怪我がなければ1軍に入って来るだろう。春先から熾烈な争いとなりそうだ。
(Full-Count編集部)