ロッテドラ2佐藤、即戦力期待も緊張のキャンプイン 「明日から殻を破りたい」
ノックでは強肩を披露も満足せず「強いだけじゃなくてコントロールが重要」
ロッテのドラフト2位ルーキー・佐藤都志也捕手(東洋大)が緊張のキャンプ初日を終えた。長かった1日を振り返って、充実感とともに悔しい感情も湧き出した。
ロッテは1日、沖縄・石垣島でキャンプをスタート。佐藤は午前中からブルペンに入ると、いきなり種市篤暉投手、二木康太投手と主力2人の投球を受けた。午後からのノックでは自慢の強肩を駆使しての鋭い返球に的場コーチから「ナイスボール」と何度も声をかけられた。最後は室内練習場に移動して打撃練習とウエイトトレーニング。「疲れました。今はまだ気が張った状態ですけど、帰ったら疲れがドッと来ると思います」と充実感した表情で振り返ったが、初日の反省も忘れない。「守備、守れないと出れない」。ブルペンでは種市、二木の投球に差し込まれて上手く捕球できず、2人には謝ったという。
ノックでは強肩も披露したが、「強いだけじゃなくてコントロールが重要」と自己評価は厳しい。東洋大では2年春に打率.483をマークするなど高評価を得ている打撃にも「期待されてるんですけど、自分ではそんなに。評価していただいているのはありがたいですけど、理想にはまだ」と現状に満足していない。
最後には「元気を出すこと。殻を破れなかった」と1番の反省点を悔しそうな表情で語った。キャンプ初日の緊張からか声が小さくなってしまい、先輩から「声が小さいぞ!」とイジられたという。しかしプロ生活はまだまだ始まったばかり。「明日からは殻を破っていきたい」と堂々と宣言した。
強肩強打のドラフト2位ルーキーは冷静に反省点を分析する頭脳派。殻を破って高い目標をクリアしていく姿に期待したい。
(工藤慶大 / Keita Kudo)