「指導者だけでなく保護者も巻き込もう」 野球少年少女の「体」を守る取り組み広がる

「神戸野球肘検診」では保護者向けに栄養講座が実施された

 1月26日に行われた「神戸野球肘検診」でも、保護者向けのセミナーが行われた。神戸大学大学院の医師が、野球肘の原因と予防について説明。さらに神戸女子大による栄養講座が行われた。管理栄養士やゼミ生は体を作るタンパク質やカルシウム、鉄分が多く含まれている食品をあげて、おすすめの献立を紹介していた。会場には多くの保護者が集まり、メモを取るなど熱心に聞いていた。

 今回の栄養講座を企画立案した神戸女子大学家政学部管理栄養士養成課程の田中紀子教授は、「スポーツ栄養学の最新の情報をお伝えしたいと思っています。成長期の子供に必要な栄養素の話をしました。特に鉄分は伸び盛りの子供でも不足することがあって、鉄欠乏症になることがあります。そうなると頑張ろうと思っても頑張れません。選手やお母さんの中にも、栄養学の基本をご存じない方もいらっしゃるので説明しました。しっかり聞いていただいたと思います」と話した。

 少年野球と言うと「お茶当番」など保護者の負担が問題視されるが、それとは別の次元で、我が子の健康についてはしっかり理解しておきたいところだ。「野球肘検診」などの保護者向け講習会、機会があればぜひ受講してほしい。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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