ロッテは佐々木朗ら支配下指名全5人、ハムはゼロ… キャンプ1軍スタートのパ新人は?
3年連続日本一のホークスは支配下新人5人のうち4人が1軍キャンプ参加
以上のように、新人ながら1軍に帯同する選手は、やはり即戦力として期待できる大学、社会人の選手が大半となっている。そんな中で、楽天の黒川、ロッテの佐々木朗と横山の3人は高卒ながら1軍メンバー入りを果たした。10代の若さでチームの主力と研鑽を積む機会を得たホープは今後の飛躍に役立つような貴重な財産を得られるだろうか。
また、ドラフトで指名した支配下の5選手全員を1軍に帯同させたロッテや、5人中4人を1軍スタートさせたソフトバンクのように、チーム全体で積極的に新人を登用している球団もある。一方で、日本ハムのように既存の若手を1軍メンバーとして多く帯同させたチームもあり、球団ごとに異なる方針を採用しているところもまた興味深い。
もちろん、キャンプや対外試合での活躍や、開幕1軍入りの成否はあくまで一過性のもの。まだプロ野球の世界に足を踏み入れたばかりの若者たちにとって、自身の評価を決めるのは長いスパンでどれだけ活躍できたかどうかだ。しかし、1年目からルーキーたちが戦力となるかどうかは各球団の今季を占う上で非常に重要な要素となってくる。
事実、昨季はソフトバンクの甲斐野央投手がキャンプから高い評価を勝ち取って開幕1軍入りを果たし、故障者続出だったブルペンを支える存在となってチームの日本一にも大きく貢献した。今季も甲斐野と同様に、キャンプから異彩を放ってそのまま大ブレークを果たす選手が現れるかもしれない。各球団のキャンプを確認して「これは!」と感じたルーキーがいたら、その選手の奮闘ぶりを継続して追ってみるのも面白いのではないだろうか。
※キャンプ中継もパーソル パ・リーグTV(https://tv.pacificleague.jp/ptv/pc/)で。
(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)