オリ育成・漆原、シート打撃でラオウバット粉砕! 支配下へ猛アピールも「そこは通過点」

シート打撃に登板したオリックス・漆原大晟【写真:荒川祐史】
シート打撃に登板したオリックス・漆原大晟【写真:荒川祐史】

佐野、杉本を相手にシート打撃に登板し35球を投げ安打性はわずか4本、バット2本折る

 オリックスの育成2年目・漆原大晟投手が3日、シート打撃に登板し打者2人を相手に35球を投げ、安打性の当たりはわずか4本に封じ込めた。バット2本を折る場面もあり、猛アピールに成功した右腕は「まずは支配下ですが、1軍の舞台で投げる目標がある。そこは通過点」と慢心することはなかった。

 1軍経験のある佐野、長打が自慢のラオウこと杉本を相手にも臆することはなかった。昨年、2軍でウエスタン・リーグのセーブ王(23セーブ)を獲得した右腕は「いい部分を出せた。コースを狙わずストライクゾーンで振らせたり、ファールを取ることを意識した」と、力強い直球、カーブ、カットボールを駆使しほぼ完璧な投球を見せつけた。

 1人目の佐野は2球目の直球でバットをへし折り、安打性の当たりはわずか1本。杉本には甘く入った直球で痛打を浴びる場面もあったが、ここでもバットを粉砕し安打性は3本に抑えこんだ。

 育成2年目となる今季は支配下登録、そして1軍での登板を目標に掲げる。オフに参加したプエルトリコのウインターリーグでも、外国人相手に13試合に登板し防御率0.77と好成績を残し、1軍キャンプに抜擢。成長著しい右腕は「まずは支配下ですが、1軍の舞台で投げる目標がある。そこは通過点」と言い切った。

 支配下右腕に熱視線を送った西村監督は「まだBP(バッティングピッチャー)では判断するのはね。実戦で投げてから」と話すにとどめたが「ここで投げた投手が最初の方に投げていくと思う」と9日の紅白戦での登板を示唆した。

 育成から支配下、そして1軍のリリーフ陣へ……。勝負のキャンプを過ごす背番号「127」は「成長できた1か月と言えるようにこのキャンプを過ごしていきたい」と、目標達成に向け猛アピールを続けていく。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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