栗山、中村、涌井… 14年ぶり西武復帰の松坂、前回在籍時の同僚で現役を続ける選手は?

西武のコーチ陣の多くが、現役時代に松坂と共闘した

 2006年から現役を続けている選手たちが減少する一方で、当時を知るコーチの数は徐々に増加している。現在の西武コーチ陣は球団OBがその大半を占めており、中には松坂と同時期に、ライオンズをさまざまな役割で支えてきた選手も多く存在している。

 松坂が西武に在籍した1999年から2006年で、選手として同球団でプレーした経験を持つコーチは以下の通りだ。(役職名は2020年シーズンのもの)

豊田清氏:1軍投手コーチ
西口文也氏:1軍投手コーチ
赤田将吾氏:1軍打撃コーチ
黒田哲史氏:1軍内野守備・走塁コーチ
小関竜也氏:1軍外野守備・走塁コーチ

松井稼頭央氏:2軍監督
許銘傑氏:2軍投手コーチ
杉山賢人氏:2軍投手コーチ
平尾博司氏:2軍打撃コーチ
野田浩輔氏:2軍バッテリーコーチ
高木浩之氏:2軍内野守備・走塁コーチ
佐藤友亮氏:2軍外野守備・走塁コーチ
上本達之氏:2軍育成コーチ

田邊徳雄氏:3軍統括コーチ
青木勇人氏:3軍投手コーチ

 球団公式サイトに記載された21人のスタッフのうち、実に15人が松坂と同僚だった。松坂が入団するまでエースを務め、入団後は共に先発陣の主力としてリーグ屈指の2枚看板を形成した西口コーチや、球界最高クラスのクローザーとして2年連続で最優秀救援投手を獲得し、松坂にも幾度となく白星をもたらしてきた豊田コーチと松坂が再会する構図は、古くからのファンにとっては印象深いものかもしれない。

 ほか、2004年の開幕戦で松坂と先発バッテリーを組んだ野田コーチ、1990年代終盤から2000年代前半にかけて西武の主力として活躍した松井2軍監督、小関コーチ、高木コーチ、佐藤コーチといった面々も在籍。とりわけ、松坂とは同期入団の同い年であり、2004年から松坂が退団する2006年まで3年間外野のレギュラーとして活躍した赤田コーチは松坂との縁もひときわ深い存在と言えそうだ。

 かつて球界を席巻した「松坂世代」も、今年でその大半が40歳の大台を迎えることになる。この世代の中で現在もNPBで現役を続けているのは松坂、和田毅投手(ソフトバンク)、久保裕也投手と渡辺直人内野手(ともに楽天)、藤川球児投手(阪神)の5人のみだ。世代の中心として長きにわたってトップランナーを務めてきた松坂は、不惑のシーズンに不死鳥のごとく復活を果たせるだろうか。

 そのためにも、大ベテランとして古巣に帰還して迎える新たなシーズンは文字通り不退転の1年となることだろう。若かりし頃にともに切磋琢磨し、リーグ優勝と日本一の歓喜も共有した盟友たちのもとで、「平成の怪物」が令和の時代に再び輝きを放つ姿を、今一度見せてほしいところだ。

(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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