サイン盗みア軍がレイズからフロント“強奪” 米メディア「雇うべきでなかった」
レイズの編成部門で幹部を務めていたクリック氏がアストロズの新GMに就任した
アストロズはサイン盗み問題に絡んで解任したジェフ・ルーノーGMの後任に、レイズの編成部門の幹部を務めたジェームズ・クリック氏を迎えた。クリック氏は計14年間レイズのフロントで尽力。17年から3年間、球団編成副部長を務めてきた。チームの再建に最適な人材に見えるが、米メディア「ヤフースポーツ」は「アストロズは彼を雇うべきではなかった」と伝えている。
理由は明白。サイン盗みの一大スキャンダルに揺れるアストロズが、レイズから優秀な人材を引き抜いたからだ。記事では「アストロズは穴に落ちる選択をした。レイズは彼らと一緒にその穴に落ちるには値しない」と糾弾。一方で、メジャーリーグのGM職は30人だけ。アストロズからGMをオファーされたクリック氏も「滅多に訪れないキャリアの機会を逃すことはできなかった」としている。同メディアは「問題はこれである。アストロズはオファーするべきではなかった」と指摘している。
レイズのオーナー、スチュアート・スターンバーグ氏は声明で「優秀な幹部をまた1人失うことは厳しい。スプリングトレーニングが始まる数日前というタイミングが、より難しいものにした」と人材流出を惜しんでいる。42歳のクリック氏がスキャンダルに揺れるチームをどのように舵取りするのか注目だ。
(Full-Count編集部)