鷹千賀、10年目の野望「キャリアハイ目指す」 昨季日本一&最多奪三振も不完全燃焼
千賀は昨季227奪三振で、最多奪三振のタイトルを初めて獲得した
ソフトバンクの千賀滉大投手が、節目となる入団10年目への思いを語った。球界を代表する右腕はスポーツ・チャンネル「DAZN(ダゾーン)」の「12球団キャンプキャラバン」に登場。2年連続でリーグ制覇を逃している悔しさなどを明かしている。
昨年は227三振を奪って、初の最多奪三振のタイトルを獲得。2010年ドラフト会議で育成4位に指名された千賀は10年目の決意を明かした。「20年はキャリアハイを目指して、自分の今までやってきた数字というのを超えられるようにやっていきたいです」。
入団2年目の2012年に支配下選手契約して以来、年々進化を遂げる千賀。昨季は一層スケールアップした姿を見せた。2年連続で開幕投手を務めた3月29日の西武戦で自己最速の161キロをマーク。結局、26試合に登板して180回1/3を投げて227三振を奪ってタイトルを手にした。勝利数もリーグ2位タイで自己最多タイとなる13勝(8敗)を挙げて、15勝の有原(日本ハム)と最多勝争いを繰り広げた。キャリアハイの成績を残せば最多勝、最高勝率、防御率、最多奪三振のタイトルを軒並み手にする可能性もある。
もう一つの大きな目標は3年ぶりのリーグ制覇だ。「昨年日本一になりましたけど、リーグ優勝というところはすごく心に残りました。1位だったのにひっくり返されて2位に2年連続でなっているので、そこは悔しさをもってマウンドに上がりたいと思います」。
ソフトバンクは昨季まで3年連続日本シリーズ制覇も、パ・リーグでは西武に2年連続優勝を許して2位に終わった。2018、19年ともにクライマックスシリーズで西武を圧倒して日本シリーズに進出したものの、リーグ制覇→日本一の「完全優勝」がソフトバンクの最大の目標になる。そのためには千賀のこれまで以上の活躍が不可欠。キャリアハイの成績を残してNPB最強の投手として君臨できるか、注目の1年が始まる。