「プロ入りしてから一番振った」 “定位置”返り咲きを狙う燕・坂口の18年目の挑戦
恒例となっている神戸自主トレでは「プロ入りしてから一番バットを振った」
オフは恒例となっている神戸での自主トレで「プロ入りしてから一番バットを振った」と野球漬けの毎日を送り、休みの日は東京にトンボ帰りし骨折した患部のリハビリを行った。神戸と東京を往復する日を繰り返しトレーニングとケアに専念した。
オリックス時代は不動の1番として2011年には175安打で最多安打のタイトルを獲得。ヤクルト移籍の2016年から3年連続で150安打以上をマークするなど年齢の衰えを感じさせない活躍を見せている。年男として迎える2020年シーズンも期待感しか持っていない。
「何番を打っても自分のできること、役割は変わらないんですけどね。出塁して後ろに繋いで活気、勇気を与えていく。このチームはいいバッターがたくさん揃っているから。“脇”の人間が持ち場をしっかりすれば凄い打線になる。1番……そういう姿であり続けたい」
昨年の雪辱を晴らすため。オフにやってきた“野球漬け”の日々。自信と誇りは充実した表情が物語っている。
「どの球団も今は世代交代の流れが来てる。でも体の衰えを感じていない。年を感じるのは夜中に起きるぐらい(笑)。『あの年で坂口、こんな凄いの?』って見せたいし、全国の年男の人に希望と勇気を与えたい。もう1度、守備でも打撃でもタイトル、キャリアハイを。目標はでっかく持たんとね!」
プロ18年目、36歳を迎える背番号「42」。長年、慣れ親しんだ“定位置”に返り咲くため死に物狂いでバットを振り続ける。