とにかく「明るい」西武松坂 「ピリピリしていた昨年と全然違う」関係者が証言

活躍すれば、史上初の2度目のカムバック賞受賞も!?

 メジャー在籍8年で、完投は初年度の2007年の「1」のみ。かつて1999年から2006年までの前回西武在籍時、8年間で72完投をマークしているが、今季故障明けの39歳に完投を求めるのは酷。一方、6勝を挙げてカムバック賞を獲得した一昨年は、中10日以上のインターバルを置くことが多かったが、「球数を減らして、ブルペンに入る回数を増やす」調整法からは、球数とイニング数を抑える代わりに、年間を通して中6日の先発ローテを死守してみせるという意思がうかがえるようだ。

 こうなると、史上初の“2度目のカムバック賞”受賞まで期待したくなる。

 カムバック賞はセ・リーグとパ・リーグがおのおの表彰するもので、過去にセでは松坂を含め35人、パでは6人が受賞しているが、1人で2度受賞したケースはない。各リーグの理事会で話し合いによって決められるが、詳細な授賞の規定があるわけではない。8日に南郷キャンプを視察したNPB(日本野球機構)の斉藤惇コミッショナーも「それ、ルールあるの?」と首をひねっていた。

 松坂はソフトバンク在籍3年間でわずか1試合登板(0勝)に終わった後、中日に移籍した一昨年、11試合に登板し6勝を挙げ、セ・リーグでカムバック賞(賞金50万円)を受賞した。右肩を痛めて2試合登板に終わった昨季を経て、抜群の成績を残すようなことがあれば、もう1度受賞対象になっても、おかしくはないのではないか。「現時点ではなんともいえないよ」とNPB関係者。論議を呼ぶくらいの活躍を、松坂に期待したい。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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