大量退団の女子プロ野球、各チーム野手7人で開幕…“再出場”と“二刀流”で対応へ
リエントリーは1度交代した選手が何度でも再出場可能となる制度
昨年11月に全選手の半分以上となる36選手の退団が発表され、波紋を広げた女子プロ野球。今季は残された35選手に新人8選手が加わった43選手で開幕する。京都フローラ、愛知ディオーネ、埼玉アストライアに育成のレイアを加えた4球団は存続し、各球団14~15人の選手層で戦う。また、高卒1~2年目の選手はレイアも兼任する厳しい再スタートとなる。
10日に行われた新体制の発表会見では、京都の14選手、愛知の15選手、埼玉の14選手がお披露目された。各球団が内野4人、外野3人の構成と1人の離脱も許されない選手層。「怪我人が出た場合はどうするのか」との質問に、スーパーバイザーを務める太田幸司氏は「充分に対応できると思います」との見解を示した。
今季で11年目を迎えるが1、2年目は現在と同じ状況だったという。太田氏は「あの頃はほとんどの選手が二刀流で、打って投げてという選手が多かったのでやりくりできました」と過去の例から問題ないとし、「今回のルーキーのピッチャーの中にはバッティングもということで。ここのところは打つほうは打つと宣言してきましたけど今年は色々な形で」と新たに加わった新人8選手に“二刀流”の期待をかけた。
さらに、今季からは1度交代した選手が何度でも再出場可能となる“リエントリー制度”も導入する。足の遅い選手に何度も代走を出すなどの作戦も可能となるが、「細かいところは詰めて開幕までに発表したいと思います」との説明にとどまった。
(Full-Count編集部)