前田健太獲得はツインズに「プラスになる」 米メディア「手頃な金額」「先発強化」
前田は昨季2桁勝利のベリオス、オドリッジらと開幕から先発ローテを形成する見込み
米データ分析サイト「ファングラフス」によると、31歳の前田はドジャースでの4シーズンで防御率3.87、K/9 (奪三振率)9.79、FIP3.71、WAR9.6としている。記事によると、、前田は3球種(フォーシーム、スライダー、チェンジアップ)を駆使して589回で641三振を奪っただけでなく、打者がバットにボールを当てることができた時に弱いコンタクトが多かったと指摘。スタットキャストによると、2019年に打球数250以上の投手で、マエダのハードヒット率と打球速度はメジャーで4番目に低かったという。
記事はまた、前田が基本年俸300万ドル(約3億2900万円)で契約を4年残していることもツインズにとっては「プラスである」と評価している。。最大1015万ドル(約11億1500万円)の出来高がつくものの「ツインズはここ4年にfWAR平均2.4としている投手を手頃な金額で獲得する。チームの中心選手たちが次の数年間に高額な契約をしているため、これは大きいだろう」と伝えている。
記事によれば、前田がツインズでローテーション入りした場合、ホセ・べリオス投手とピネダを含めた先発投手3人が2021年も契約を残すことになる。さらに記事は今季の先発投手事情にも言及。ドジャースから加入した左腕ヒルは今オフにに左肘手術を受け、復帰は夏以降になる見込み。昨季11勝のピネダは禁止薬物に陽性反応を示したことによる出場停止が残っている。そのためツインズは、前田を手にできなければ、昨季14勝のホセ・べリオス、同15勝のジェイク・オドリッジ、昨季ロイヤルズとアスレチックスで計13勝を挙げたベイリーに、2人のルーキーの5投手で開幕を迎えるところだったと指摘している。
記事は「ツインズはローテーション中盤の投手を獲得しただけでなく、少なくともシーズン最初の1/4で経験不足の投手が先発する試合を抑えることができる」と指摘している。
手薄だった先発陣に厚みを加え、“手頃”な基本年俸で契約をあと4年残す。ツインズにとって前田の加入のメリットは大きいようだ。
(Full-Count編集部)