楽天初代監督の田尾安志氏、2代目・野村克也さんを悼む「野球界に大きな功績を…」
「おまえは仙台で人気があったんだなあ、それ知っていたらやらなかったのにと言われた」
楽天初代監督の田尾安志氏が11日、楽天2代目監督だった野村克也さんの死去を惜しんだ。沖縄初のプロ野球チーム「琉球ブルーオーシャンズ」でシニアディレクター兼打撃総合コーチを務めている。春季キャンプを行っている沖縄・東風平球場で報道陣の取材に対応し、「長い間グラウンドに立って、ユニホームを着てずっと指導をされたのは、大変だったとは思います。心からご冥福をお祈りいたします」と悼んだ。
田尾氏は1975年ドラフト1位で中日入り。南海、ロッテ、西武とパ・リーグでプレーした野村さんとはオープン戦などで対戦した。「プレイヤー同士として出会ったのが最初ですね。選手だけでなく、監督としても偉業を成し遂げられた方。野球界では『野村ノート』が話題になるなど、いろいろ革新的なことをされました。野村さんのおかげで育った方がたくさんいると思います。野球界にとっては本当に大きな功績を残された方だと思います」と振り返った。
楽天の初代監督を務めた05年は38勝97敗1分けでリーグ最下位。解任後にはファンによる署名活動が行われた。「交代の時期にグラウンド外で偶然にお目にかかって『お前は仙台で人気があったんだなあ、それ知っていたらやらなかったのに』と言われたのが印象に残っています。どこまで本当なのかと思いましたが。長い間グラウンドに立って、ユニホームを着て、ずっと指導をされたのは大変だったとは思いますが、野球人としては大往生だったなと思います。心からご冥福をお祈りいたします」と話した。
(広尾晃 / Koh Hiroo)