鷹MLB通算54勝ムーアがキャンプ合流 移籍の理由明かす「強いチームが誘ってくれた」
宮崎キャンプに合流し入団会見、来日前にはサファテから情報収集
ソフトバンクに加入したメジャー通算54勝左腕マット・ムーア投手が13日、宮崎市内で行われている春季キャンプに合流した。練習開始前に入団会見を行い「グレートな気持ちです。ホテルの部屋で試しにユニホームを来てみて、色とか自分の好きなスタイルだった。これからが楽しみだね」と語った。
2007年の米ドラフト8巡目でデビルレイズ(現レイズ)に入団。メジャー2年目の2012年に11勝をマークすると、2013年には27試合に先発して17勝4敗の好成績をマークした。2014年にトミー・ジョン手術をを受けたが、2016年に復活。レイズとトレードされたジャイアンツで計13勝を挙げて3度目の2桁勝利を記録した。
タイガースに加入した昨季は右膝を負傷し、半月板の手術を受けたため、わずか2試合の登板に終わり、オフにフリーエージェントとなっていた。年俸350万ドル(約3億8500万円)プラス出来高でソフトバンクと契約。12日夜に来日していた。
メジャー通算54勝の実績を誇るが、NPBのソフトバンクへの入団を決めた。その理由として「大きな理由としてソフトバンクというチームが欲しいと言ってくれたこと、そしてホークスが強いチームだと知っていて、その強いチームが誘ってくれたというのが大きかった」と明かした。
来日前にはサファテとアリゾナで会ったことを明かし「日本の文化や日本の野球について聞きました」とコメント。イチロー氏(現マリナーズ 会長付き特別補佐兼インストラクター)と対戦経験があり、松井秀喜氏とはレイズ時代にチームメートだった。
「数字というよりも1年間けがをせずに、健康な状態で与えられた役割で勝つチャンスを1つでもチームに作れるようにやっていきたい」と語ったムーア。3年ぶりのリーグ優勝、4年連続日本一を狙うチームにとって強力な助っ人がチームに合流した。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)