ア軍オーナー、サイン盗み謝罪会見も米で物議 17年WSは「試合に影響したと思っていない」
フロリダ・スプリングキャンプ施設で謝罪会見を行ったアストロズ
メジャー史上最大のスキャンダルとも言われるサイン盗み問題で処分を受けたアストロズが13日(日本時間14日)、フロリダのスプリングキャンプ施設で謝罪会見を行った。複数の米メディアはジム・クレイン球団オーナーの発言を紹介し物議を醸している。
2017、18年に電子機器などを使用してサイン盗みを行っていたことが判明したアストロズ。キャンプ初日にクレイン球団オーナー、ベイカー新監督、アルトゥーベらが会見に臨んだ。
まずはニューヨークのTV局「SNY」。17年のプレーオフでヤンキースを倒し、他のチームを破ったことについてクレイン球団オーナーは「これ(サイン盗み)が試合に影響したとは思っていない。(世界一に輝いた2017年の)我々は良いチームだった。ワールドシリーズで勝利した。それが我々の意見だ」とコメント。サイン盗みがワールドシリーズ制覇に直結しないことを強調した。
オーナーの発言に疑問を抱いた米TV局「CBS」から「試合に影響はなかった、と言った真意は?」と問われるとクレイン球団オーナーは「影響していなかったとは言っていない」と曖昧な発言を繰り返した。
また、地元紙「ヒューストン・クロニクル」は「今回の件について我々がどれだけ申し訳ないと思っているか、もう一度伝えたい。私の監視のもと、二度と同じことが起きないと、繰り返し言いたい。サイン盗みは2019年には行われていなかった。電子機器(の使用)は一度もないと心から信じている」と、クレイン球団オーナーは17、18年以降はサイン盗みを行っていないことを強調した。
謝罪会見で米メディアから“猛攻撃”を受けたアストロズ。2017年のワールドシリーズ制覇はサイン盗みの影響がなかったことを口にしたクレイン球団オーナー。反省の言葉が聞こえず米メディアの怒りは収まりそうにない。
(Full-Count編集部)