日ハム、15日紅白戦で吉田輝VS河野のドラ1対決 栗山監督「楽しみにしてます」
15日の紅白戦で昨季ドラ1吉田輝と今季ドラ1河野の投げ合いが実現
日本ハムの吉田輝星投手が15日に沖縄・国頭で行われる1、2軍合同紅白戦に先発する。相手の先発はルーキーの河野竜生投手。ともに今キャンプ2軍スタートとなった昨年のドラフト1位と今年のドラフト1位が、実戦初登板で1軍昇格をアピールする。
生き残りをかけた競争スタートを前にした14日、2軍の選手たちは1軍キャンプ地の沖縄・名護で練習を行った。栗山英樹監督や武田勝1軍投手コーチらが見守る中で45球を投げた吉田輝は「ストレートでどこまで通用するかを知って、変化球も実戦でバッターがどういう反応するか見たいと思います」と紅白戦への意気込みを語った。
磨いてきたのは代名詞の直球だけではない。この日は、スライダー、カーブ、カットボール、フォーク、チェンジアップも投げ込んだ。特に、フォークは軌道と落とし所を入念に確認。「スライダーとかフォークとか決め球系のボールを低めに集める感覚はちょっとずつできているので、それを試合で生かせればいいかなと思います」とうなずいた。
昨秋のキャンプで右肘に違和感を覚えため、オフは慎重に調整を進めてきた。キャンプも2軍スタートとなったが「キャンプインから日に日に(状態が)上がってきている」と言う。「紅白戦でしっかり実戦感覚を確認して、紅白戦で終わりじゃなく、その後のピッチングにつなげていきたいです」と先を見据えた。
一方の河野はこの日、ブルペンで変化球を交えて28球を投げ込んだ。「プロに入って初めての実戦になりますけど、今持っている自分のスタイルは変えずにどれだけ通用するのかを確認したいと思います」。経験豊富な社会人出身左腕らしく落ち着いた口調で抱負を語った。
栗山監督はこの紅白戦終了後から1、2軍の選手を入れ替え、開幕に向けたチームの陣容を固めていく考えだ。新人のほか主力組を含めた多くの選手が出場予定。「(コーチに)全員出る形をなるべくとってくれと言っている。新人の子たちはすごく状態が良さそうに見えるから、楽しみにしてます」と期待を寄せた。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)