「慶三がいたから」バレンティンと川島の絆 背番号“禅譲”とダイヤのネックレスの秘話

背番号「4」を譲ってもらったお礼に数百万円のネックレスをサプライズプレゼント

 バレンティンが今季、背負う背番号「4」は昨季まで川島が背負っていたものだ。ソフトバンクへの加入が決まると、バレンティンの元に川島からLINEでメッセージが送られてきた。「自分がホークスに来ることが決まった時に『4番はココ(バレンティンの愛称)に似合う』ということで彼の方から言われて譲ってもらった」。バレンティンはその時のことを回顧した。

 川島がソフトバンクに移籍して以来、2人は約5年半ぶりに再びチームメートになることが決まった。川島はバレンティンのために自ら、バレンティンがヤクルトで9年間背負っていた背番号「4」を譲ることを決めた。そして、自身は故郷の長崎・佐世保市にある九十九島になぞらえて「99」を選んだ。

「4番が一番似合うと言ってくれて、譲ってくれるとなった時は嬉しかったし、僕のことをリスペクトしてくれているんだな、と感じたよ」。背番号を譲り受けたバレンティンは川島に対しての感謝の思いを隠さない。「ホークスへの入団が決まった時、4番があったらいいな、とは思っていたんだけどね。それを1番の仲のいい友人が着けていて、譲ってもらえたというのは幸運だった」。

 バレンティンがソフトバンクへの移籍を決めた要因の1つには、川島の存在があった。川島が移籍した後も食事に行くなど交流を続けていた2人。会話の中では、ソフトバンクのチーム状況や環境面なども話題にあがったという。

「『どんなチーム?』と聞いたら『すごくいいチームだよ』と評判が良かった。良いことを言っていたので、そういう面で色々聞いたよ。それでホークスに関心を持った部分もあるね。そして、常に勝つチーム、強いチームだし『本当にあなたが必要だよ』というのが1番伝わった球団だった。慶三がいたというのは絶対だったので大きかったし、さっきも言ったようにチームから必要だというのが1番伝わったのが気持ち良かった」

バレンティンも敬意を抱く川島の人柄「みんながいいように環境を作るのがチームメート」

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