サイン盗みがあっても17年アストロズは「球界最高のチーム」 バーランダーが“主張”
バーランダーは「もっと発言していれば…」などと後悔の念も明かしている
アストロズのサイン盗み問題で、エースのジャスティン・バーランダー投手がMLBの調査完了後、初めて取材に応じた。昨季21勝を挙げて3度目の最多勝、2度目のサイ・ヤング賞に輝いた右腕は「もっと発言していればよかった」と後悔の念を表したうえで、2017年の世界一については「球界最高のチームだった」と語っている。米メディア「NBCスポーツ」が「ジャスティン・バーランダーはそれでもアストロズが2017年ワールドシリーズで『球界最高のチーム』だったと信じている」とのタイトルで伝えている。
記事は「MLBによるアストロズのサイン盗み調査完了後、多くの人が2017年ワールドシリーズのタイトルには大きなアスタリスクがつくと考えている」と指摘。しかし、「アストロズの投手ジャスティン・バーランダーはその1人ではない」としている。
調査完了後に初めて取材に応じたバーランダーは「チームがルールを破っていたと知って、タイトル(2017年の世界一)について違うように感じるか?」と問われてこう答えている。
「個人的にはそう思わない。それぞれが自分の意見を持って結論を下すことだろう。僕たちは極めて才能あるチームだったと思う。球界最高のチームだった」
今月20日に37歳になるバーランダーは2017年8月末日にタイガースからアストロズに移籍。タイガース時代にはアストロズの本拠地で登板している。記事では「その際にサイン盗みを疑ったか?」と問われるも、バーランダーはこれを否定している。
記事は「最大の後悔は、アストロズの多くのチームメートと同様に、止めるためにもっと行動を起こさなかったことだった」と指摘。バーランダーはこうコメントしている。
「移籍後しばらくして、何が起こっているか理解したよ。もっと発言していればよかった。過去に戻り、変えることはできない。もっと発言していればよかった。それについて申し訳なく思っている」
バーランダーは先月、ニューヨークでの全米野球記者協会の夕食会に出席。スピーチでアストロズについて「高度なテクノロジーと分析技術を誇る」などと“KY発言”して出席者の顰蹙や怒りを買った。あくまでも2017年のアストロズは「球界最高のチームだった」とするバーランダーの主張は受け入れられるのだろうか。
(Full-Count編集部)