ヤクルト塩見、ベテラン青木を手本に外野定位置獲得へ 「守備範囲を武器に…」
塩見は2017年ドラフト4位で入団、昨季は45試合出場にとどまった
ウラディミール・バレンティン外野手が退団してソフトバンクに移籍した今季、誰がその穴を埋めるのか? 昨季最下位に終わったヤクルトの外野争いに名乗りをあげそうなのが塩見泰隆外野手だ。入団3年目の26歳はスポーツ・チャンネル「DAZN(ダゾーン)」の「12球団キャンプキャラバン」に登場。定位置奪取への決意を表した。
インタビュアーは昨季ヤクルトの2軍チーフコーチを務めた橋上秀樹氏。塩見をよく知る橋上氏から「今年ブレークしてもらわないと」と問われ、26歳は力を込めた。
「その気持ちは入っています。気持ちを前面に出して頑張りたいです」
JX-ENEOSから2017年ドラフト4位で入団した塩見。1年目は16試合、2年目の昨季は45試合出場にとどまったが、走攻守全てに高いポテンシャルを備える。キャンプでのプレーを見た橋上氏はこう評価する。「スイング自体強くなっている。体の切れもいい。順調に来ていると感じた。彼が入ることでディフェンスが強化されて、失点を防ぐという点ではプラスになる」。
塩見は「僕の売りは足なので。広い守備範囲を武器に、いいお手本もたくさんいるので吸収しながらやっていく」とうなずいた。
1番のお手本は青木宣親だという。今年1月に38歳になったヒットメーカーは衰えを知らない。走攻守全てにレベルを落とすことなくプロ17年目のシーズンを迎える。
「性格的にもリーダーシップもすごいですし、バッティング守備走塁全てにおいてトップなのですごくお手本にしています」
外野の一角を手にし、ヤクルト躍進の起爆剤となれるか。「1年間レギュラーで出られれば3割30本を打てる能力を持っている」と橋上氏が高く評価する塩見の才能が開花するか、注目の1年となる。