筒香嘉智、28スイングで4本柵越え 指揮官も唸る「彼らしさが出ていた」
キャッシュ監督は全面サポート約束「我々は全てをやってあげたい」
DeNAからレイズに移籍した筒香嘉智外野手が18日(日本時間19日)、フロリダ州ポートシャーロットのキャンプ施設でメジャー1年目のスタートを切った。フリー打撃では28スイングで4本の柵越え。ケビン・キャッシュ監督は「彼らしさが出ていた」と評価しつつ、「(本人に)打ち方を教えてあげた」とジョークを飛ばし、笑いを誘っていた。
筒香が「打撃投手との距離が日本より近いっていうのは知ってたんですけど。想像以上にちょっと近くて」と驚いた“メジャー流”のフリー打撃。しかし、終盤からタイミングをつかんで、右中間と右翼へ4本の柵越えを披露。NPB通算205本塁打の大砲が上々のスタートを切った。
キャッシュ監督は、背番号「25」の水色のユニホームで初日の練習をこなした筒香について「彼がユニホームに袖を通し、チームメートたちと共に初めて時間を過ごす姿を見ることができて嬉しかった。我々同様に彼が楽しんでくれていたらなと思う」と満足げ。さらに「彼の外野の練習を私はあまり見なかったが、2巡目と3巡目の後に彼の打撃練習を見た。彼らしさが出ていたようだった」とバッティングを評価した。
打撃練習後には本人と話をする姿も。2015年に37歳の若さにしてレイズ指揮官に就任したキャッシュ監督は、アドバイスをしたのかと聞かれて「打ち方を教えてあげた」と笑顔。現役時代は捕手としてプレーし、MLB通算12本塁打だった同監督の答えに周囲は爆笑に包まれた。
「冗談だよ。私を含め、チームとしても、同僚、スタッフらも、彼に居心地の良さを感じてもらいたいと思っている。我々は全てを(筒香の為に)やってあげたい。彼の調子を確認し続けていく。早い段階で、彼を支えるために我々ができる細かいことがある」
2018年に「オープナー」を取り入れ、メジャーに革命を起こしたキャッシュ監督。予算の限られたチームながら、斬新な采配でヤンキースやレッドソックスと渡り合う“知将”が筒香をどのように起用するかも注目だ。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)