「信じられない強さ」…巨人史上最強助っ人クロマティ氏が語る、黄金期の西武
「アキヤマさんは私にとってナンバーワンかもしれませんね」
当時は巨人も豪華なメンバーだったが、それでも西武には敵わなかった。特に90年は4連敗で敗退。昨年Full-Countで実現した元同僚・篠塚和典氏との対談でも、クロマティ氏は「西武はとにかく強すぎた」と振り返っていた。
「ジャイアンツは私が在籍していた当時、ヤマクラさんが捕手、コウノさんが遊撃、シノヅカさんが二塁、センターは私かマツモトさん、ヨシムラさんが右翼、私が左翼。ナカハタさんが一塁、ハラさんが三塁……。それでも西武は信じられない強さでした」
特にクロマティ氏が一目を置いていたのが、同僚だった吉村禎章氏、そして秋山氏だ。
「彼(秋山氏)はメジャーリーグでプレーできました。彼は5ツール。パワー、ディフェンス、バッティング、アーム(肩)、スピード。5ツールですよ。本当に支配的な選手でした。巨人のヨシムラさんも怪我する前は5ツールプレイヤーでした。アキヤマさんとヨシムラさんは日本史上で最も私のお気に入りの選手です。アキヤマさんは私にとってナンバーワンかもしれませんね。ヨシ(吉村氏)はそこに近い存在。ヨシも怪我する前なら大リーグに行けたでしょう。そうです。間違いない」
当時、秋山氏がメジャーリーグでプレーしたらどんな成績を残していたのだろうか――。
来日前にMLB通算1038試合出場の実績を誇り、巨人入団直前の83年にもエクスポズで120試合出場とバリバリのメジャーリーガーとして日本にやってきたクロマティ氏。世界最高峰の舞台で戦っていた球団史上最強助っ人が、秋山氏の圧倒的な能力に魅了されていた。
(Full-Count編集部)