元DeNA、鷹・吉村が琉球入団で抱く使命 「野球だけしかできないのはだめ」
ブルーオーシャンズのポテンシャルは「悪いものを補っていけば出来上がってくる」
――練習からそういう意識が必要だということですね?
「試合ではわざわざ投手は、ヒットになるコースにボールを投げてはくれません。打撃練習でもある程度スイングが固まってきたら、わざとポイントをずらして10球打ってみる。また違うポイントで10球打ってみる。カーブがきたらこれをパチンととらえる練習もしたいところです。やみくもに打つだけじゃなくて、柔らかい考えで練習に工夫をすれば飽きないですし、そういう目線でやれば野球が面白くなると思います」
――ブルーオーシャンズのポテンシャルについてはどう思いますか?
「プロを目指したけど、行けなかった選手が集まっているのだから、現時点では何かが足りないのでしょう。でも、若い選手たちはいいものがあるからまだ続けられている。そのいいものを伸ばして、悪いものを補っていけば出来上がってくるんじゃないでしょうか。可能性はあると思います。そんな中で、自分にもやれることはまだあるかなと思っています」
――プロ野球選手になるために身に着けるべきことはありますか?
「僕は選手の時から、野球だけしかできないのはだめだなと思っていました。言葉遣い1つとっても、食事しているときの態度でも社会人として通用しなければと思っていました。世の中の動きについて、野球以外のことにもアンテナを張っていかないと。そういう部分も大事ですね。世間は僕たちを「プロ野球選手だ」とみなします。そのことを意識するべきですね。
僕は、選手として入団したので、野球をやりますが、他のことでも力になれることはやりたいと思います。そういうことを勉強させていただくことで、自分のスキルアップにもつながります。どんな経験でも、何を見ても、それを選手としてプラスにすることはできます。そういう姿勢も、若い選手に態度で示していきたいと思いますね」
(広尾晃 / Koh Hiroo)