鷹の育成リチャード、3戦連発特大弾に工藤監督も驚いた 「凄い打球」
支配下昇格へ猛アピール中「これでもかというくらいに打たないと」
■ソフトバンク 10-4 オリックス(オープン戦・23日・SOKKEN)
ソフトバンクの育成選手・砂川リチャード内野手が23日、今季初のオープン戦で“3戦連発”となる特大本塁打を放った。SOKKENスタジアムで行われたオリックス戦。8回の第4打席で左翼場外へと消えるソロ本塁打をかっ飛ばした。
3回の第1打席で左前安打を放っていたリチャード。その後2打席凡退して迎えた8回2死での第4打席だった。オリックス4番手の神戸が投じた真っ直ぐを捉えると、快音を響かせた打球は瞬く間に左翼席へ。スタンド上部のコンクリートで跳ね、場外へと消える特大弾となった。
試合後は「納得していますけど、今日はたまたま打てただけ。次打てるように頑張ります。アピールにはなったと思いますけど、育成の立場なので、これでもかというくらいに打たないと。まだまだです」と語ったリチャード。20日のA組紅白戦、オフを挟んでの22日のB組練習試合でも本塁打。これで実戦で“3戦連発”と猛アピールを続けている。
特大の本塁打にはベンチで見ていた工藤監督も驚愕した。「凄い打球。あっという間に飛んで行った。素晴らしい打球だった。1打席目にヒットが出て、変化球を打てた。自信を持って次からの打席にいけたんじゃないか」と賛辞を送ると「タイミングのズレがなくなってきて、ストレートでも変化球でも大差なく対処できるようになってきている」と若き“ロマン砲”の成長ぶりを認めていた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)