筒香嘉智、横浜高なら「怒られます」 三塁守備練習で華麗な素手キャッチ
敵地オープン戦には出場せず、居残り組で守備練習とフリー打撃
レイズの筒香嘉智選手は25日(日本時間26日)、敵地でのオープン戦には出場せず居残り組で守備練習とフリー打撃練習で軽めの調整を行った。
オープン戦初の豪快弾を放った翌日とあり、練習後の囲みではその反響を真っ先に問われた筒香。「そんなに友達いないのであんまり……」と尻つぼみのトーンでかわそうとしたが、容赦ない突っ込みに折れ、「石川さんとテレビ電話したと書いておいてください」と明かし笑いを誘った。同じ横浜高出身でDeNAでチームメートの先輩と喜びを分かち合ったようだ。
26日(同27日)の本拠地ツインズ戦では三塁手デビューが決まっている。緩いゴロをさばくノックも受け、素手でつかみ上体を起こさないまま素早く一塁へ送球するメジャー流を見事に決めた。
勢いのないゴロは天然芝でさらに弱くなるため、脚力のある打者が多く揃うメジャーの三塁手に求められる難しい動き。日本ではグラブ処理があくまでも基本なため、これにも突っ込みが入り「高校時代にその動きをした場合はどうなるか?」の問いに、筒香は「100パー(%)怒られます」と即答。囲んだ記者を爆笑の渦に巻き込んだ。
穏やかな空気を醸す筒香には、若干、気持ちのゆとりも生まれつつあるようだ。
ここまで三塁での早朝練習を3度消化し、キャンプインから8日目で緩いゴロ処理から送球までの一連の動きにも華麗に対処した筒香は、明日に臨む気持ちをこう表した。
「試合と練習まったく違うので、打球が飛んできていろんなボールが見れたらいいかなと思います」
日焼けした顔が一瞬、引き締まった。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)