「それを求めて阪神に来た」 期待、重圧を楽しむ西勇輝の飽くなき挑戦

昨季は打率.205、4打点、13犠打と打撃でも貢献「疎かにする理由がない」

 セ・リーグに移籍し打席に立つ機会も増えた。昨シーズンは44打数9安打、打率.205、4打点、13犠打をマーク。投げる専門の投手として、打撃を軽視することを西勇は酷く嫌う。

「バッティングは凄く大事だと思う。特にセ・リーグは。打たないとバントしないと変えられる。『今日ピッチング調子いいしもう1イニング投げさす?』ってなることもある。仕事だから絶対、これを疎かにする理由がない。やって得だし、チームにも得しかない。マイナス要素がない。走塁練習だってそう。投手だからっていう言葉が嫌い。成功するための練習をしている。そのためにどう考えるかだと思う」

 目標を高く持つことで自身を鼓舞し、そして結果として成績を残していく。移籍1年目となった昨年を振り返り「最低限はできたかなと思うけど、欲を言えば負けが少ない投手になっていきたい」と語る。

 大きな期待がかかる2020年シーズンに向け「本当にやりがいがあります。それを求めて阪神に来たので。まずは180イニング、怪我をしない、そしてチームの優勝を目指していきたい」。猛虎のエースとして今シーズンも背番号「16」はマウンドに立ち続ける。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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