DeNAのぶれない大黒柱に… 今永昇太が惜しまない新しい挑戦と成長の歩み

「やって分からないのと、やらないで分からないのでは、全く価値が違うし、説得力も違う」

 2018年のオフには豪州ウインターリーグで修行を積み、今回はドライブラインでトレーニング。自分の成長に繋がると感じれば、オフは世界中どこにでも出掛けて新しい経験を積むつもりだ。

「やって分からないのと、やらないで分からないのでは、全く価値が違うし、説得力も違うと思います。チームに貢献することはもちろん、自分がユニホームを脱いだ時に何を残せるか、次の世代に何を教えてあげられるかが大切。自分は常に、オフシーズンにしかできないことを求めていきたいと思います。それは野球に限らず、日本と海外の考え方の違いや文化の違いといったことも含め、いろいろなことを経験してみたいですね」

 苦悩の2018年を糧として、2019年はさらなる飛躍の足場を固めた。今まで以上に頑丈な土台を作った自信はある。

「2019年は自分の幹となるようなもの、自分が立ち返れる基礎となるような場所をしっかり作りたいと思い、ある程度の土台は作れたと思います。幹はまだまだ太くしていかないといけないんですけど、しっかり継続して、基本となる絶対的なもの・感覚を手に入れたい。『これさえあれば』というものがあると、この先どんなことでもチャレンジできるし、どこに行っても怖くないし、迷わないかなと思います」

 イメージとしては、大地にしっかりと根を張らせ、暴風雨に襲われてもビクともしない大樹だろう。枝が伸び、葉が芽生え、花が咲き、実がなって、葉が落ちる。四季折々で見え方を変えていくが、その根本となる部分は変わらない。DeNAが誇るぶれない大黒柱に成長できるよう、チャレンジ精神を忘れずに、数々の経験を肥料としていきたい。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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