サイン盗みア軍主砲が背中に… OP戦5試合7死球に米メディア「今後も避けられない」
ブレグマンはカージナルス戦の5回に死球を受けて交代した
■カージナルス 7-5 アストロズ(オープン戦・日本時間26日・パームビーチ)
メジャーを揺るがす大問題に発展したアストロズのサイン盗み。ファンやメディアから批判を浴びながらオープン戦に突入したアストロズ選手への死球が“多発”している。26日(日本時間27日)のカージナルスとのオープン戦では主砲のアレックス・ブレグマン内野手が背中に死球。米メディアによると5試合で受けた死球は7つ目で、「今後も避けられないだろう」と指摘している。
ブレグマンは5回2死の場面で死球を受けた。ラモン・サントスが投げたカウント1ボールからの2球目を受け、苦痛の表情を浮かべて一塁に向かい、代走と交代した。地元紙「スター・トリビューン」は「ブレグマンへの死球は、アストロズの5試合で7つ目の死球となった」と伝えた。
辛辣だったのは米メディア「12アップ」だ。「アレックス・ブレグマンが、カージナルス戦で死球を受けた。彼らのビーンボールツアーは続いていく」とのタイトルで伝えている。
記事は、アストロズで最も自惚れやでうるさかったブレグマンがサイン盗みスキャンダル以来、すっかり静かになったと皮肉交じりに言及。「(ブレグマンが)他の29球団から伝統的な取り締まり方法(=死球)の犠牲者になることは避けられないだろう。カージナルス戦で、背骨のところにラモン・サントスの投球を受けた」と伝えた。
記事はさらに辛辣になっていく。「アストロズ以外のファンは、ニヤリとしているだろう。『アレックス、準備はできているか』。2020年に君が受ける死球はこれが最後ではない」と指摘している。
サイン盗み騒動でアストロズの選手たちへの批判は止まない。スプリングトレーニングが始まってからは、選手への処分がないことに他球団の選手たちが続々と不満の声をあげている。記事は“報復死球禁止令”を出したMLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーが何か手を打たない限りは、メジャーリーグのベストの選手が多くの速球を体に受けることになるだろうとしている。今後もアストロズ戦は異様な雰囲気になりそうだ。