日ハム、打線奮起し2連勝 栗山監督は万波ら活躍喜ぶ「思いはひしひしと感じていた」
復活期すマルティネスの好投には「ボールの強さがしっかり戻ってきた」
■日本ハム 7-3 オリックス(オープン戦・1日・札幌ドーム)
日本ハムは1日、本拠地でオリックスに逆転勝ちした。2回に中田翔内野手のオープン戦1号が飛び出し、中盤以降は若手野手が少ないチャンスをものにして、オリックスを突き放した。
6回に同点打を放ったのは、途中出場の横尾俊建内野手。7回には、渡辺諒内野手と清水優心捕手の連打でつくった好機に、6回の守備から出場していた松本剛外野手が勝ち越し打を放った。谷内亮太内野手がバント安打で続き、海老原一佳外野手の内野ゴロと今井順之助内野手の犠飛で加点した。
8回には、初の開幕1軍入りを目指す万波中正外野手と郡拓也捕手のオープン戦初安打で追加点を奪った。栗山英樹監督は「どれだけ必死になって、真剣に1つ1つやっていくかということがはっきり出た、いい形の試合だった。何とかしようという思いはひしひしと感じていたので、すごく良かったと思います」と若手のアピール合戦に目を細めた。
投げては、右前腕の故障で昨季を棒に振ったニック・マルティネス投手が1年ぶりに札幌ドームのマウンドに上がり、4回5安打2失点(自責1)と2年ぶりの復活へ前進した。「本人もホッとしたと思うし、良かった」と語った栗山監督。4回3安打1失点の杉浦稔大投手についても「体が元気になって、ボールの強さがしっかり戻ってきた」と評価した。
指揮官も思わず表情をほころばせるほど収穫の多い試合内容。コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言発令中の北海道に、連勝で明るい話題を届けた。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)