コロナ影響で陰鬱な雰囲気で続く調整 西武・辻監督は憮然「無観客の話はやめよう…」
DeNAラミレス監督も淡々と「野球は野球」
■西武 3-1 DeNA(オープン戦・1日・長崎)
1日の西武-DeNA(長崎)は、両軍にとって初の無観客によるオープン戦だった。西武が3-1で勝ったが、西武は先発の松本航投手が5回無失点、DeNAも3番手で登板した石田健大投手が4回無失点と、いずれも先発ローテ候補が好投するなど、無観客の措置が惜しまれる展開ではあった。
西武の辻発彦監督は試合後、報道陣の前で「無観客? 練習試合でやっているから(2月27日に宮崎市生目の杜で行われたソフトバンクとの練習試合を無観客で実施)、おれは何とも思ってない。選手もそうだと思うよ。自分の調整があるし、結果を出さなきゃいけない選手もいるしね。観客がいないから燃えないとか言っているような選手じゃ、どうしようもないでしょ」とまくし立てるように語り、「無観客、いいじゃない。声がよく通って」とヤケクソ気味。最後は「もう、無観客の話はやめよう……」とウンザリした表情で言い残した。
今後、公式戦開幕自体が延期される可能性もゼロではないが、当面は迫る20日に向けて難しい調整を強いられ、この状況はどうボヤいてみても変わらない。報道陣から似たような質問を繰り返し受けるのは、雑音でしかないのだろう。
相手のDeNAのアレックス・ラミレス監督も「ベースボール・イズ・ベースボール(野球は野球)。無観客でも、打者にはいいバッティング、投手にはいいピッチングをしてほしいだけで、特に変わらない」と言うだけだった。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、なんとなく陰鬱な雰囲気の中で調整が続いている。ちなみに、試合の続行に影響はなかったが、長崎は今日も雨だった。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)