実績十分な松坂にも可能性 松本好投で大きく前進も混迷する西武の開幕ローテ争い
多和田は未だ契約保留、新助っ人左腕ノリンは故障、ドラ1宮川も離脱…
現段階では、西武の投手陣は今年も前途多難と言わざるをえない。昨年の開幕投手である多和田真三郎投手は、自律神経失調症を患い、契約保留選手の立場のままで復帰のメドが立っていない。
昨季12勝1敗の抜群の成績を挙げ、来日2年目を迎えたザック・ニール投手は、すでに今月20日の開幕投手を務めることが決定。昨季10勝で23歳の高橋光成投手、同7勝で21歳の今井達也投手の先発ローテ入りも有力だ。
しかし、先発候補として期待された新外国人左腕ショーン・ノリン投手は故障で離脱中。ドラフト1位ルーキーの宮川哲投手もキャンプ中盤に右太ももの張りを訴え失速した。昨年16試合に先発しプロ初勝利を含め6勝を挙げた本田圭佑投手は、練習試合で打ち込まれ、争いは混迷の度を深めている。
こうなると、昨年右肩を痛めて1軍登板がわずか2試合に終わり、今年も実戦登板はいまだ練習試合の1イニングに過ぎない松坂大輔投手も、過去の圧倒的な実績からみて、調整次第で十分割って入る余地がありそうだ。開幕までに投手陣全体でどこまで底上げできるか。