日ハムドラ1・河野のチェンジアップは「完全に空振りを取る球」 投手Cも快投を絶賛
河野は先月22日の巨人戦で2回3安打2失点していた
■日本ハム 3-0 巨人(オープン戦・3日・札幌ドーム)
本拠地で初先発した日本ハムのドラフト1位ルーキー河野竜生投手が、巨人打線を4回1安打無失点に封じた。先月22日の巨人戦で2回3安打2失点した左腕に“リベンジ指令”を出していた厚沢和幸ベンチコーチ兼投手コーチは「簡単にやりましたね」と嬉しそうにうなずいた。
目を見張ったのは、2週間前から取り組み始めた改良版チェンジアップだ。2回に若林から136キロを外角低めに投げ込み、空振り三振を奪った。「あのチェンジアップは7、8年前から持っているチェンジアップだね。とても即席で投げているチェンジアップではない。完全に空振りを取るボールになっている」と厚沢コーチは絶賛した。
河野が先月17日に1軍合流した後に、先発投手には落ちるボールが必要ということで自らの握りを伝授した。「教えるのは簡単だけど、できるのがすごい」と左腕のセンスの良さに目を丸くする。チェンジアップに苦手意識を持っていた河野に与えた1番のコツは腕の振り方。「チェンジアップはいかにストレートよりも腕を振るか。今まで彼はチェンジアップはどうやって抜くかだった。抜くというのは緩む。そこが変化球の落とし穴」と180度発想を転換させたことが奏功した。
この日は河野を含む新人5投手で8回まで0封リレー。「札幌ドームの巨人戦で、全員すごいですよ。1番プレッシャーがかかったのは間違いなく(9回に登板した)公文。投手陣に刺激? それを監督は狙っているでしょ。開幕までの競争、非常に楽しみです」とさらに高いレベルの競争を期待した。