元ロッテ・バルガスが米誌に激白 日本野球は「合わなかった」「練習をたくさん…」
バルガスは昨季ロッテで僅か35試合出場、今季はタイガースとマイナー契約を結んだ
昨季ロッテでプレーしたケニス・バルガス内野手がタイガースとマイナー契約を結んだ。メジャー通算35本塁打を放っている29歳は招待選手としてメジャーキャンプに参加することはなく、マイナーのスプリングトレーニングで再起を図っている。ロッテでは35試合出場にとどまり、打率.179(84打数15安打)、1本塁打、6打点。僅か1年で日本球界を去ることになったバルガスは「彼らはたくさんトレーニングをする」などと日本の野球に合わなかったことを激白している。米紙「デトロイト・ニュース」が伝えている。
「デトロイト・ニュース」は「タイガースはケニス・バルガスにキャリア再生のチャンスを与える」とのタイトルで詳報。プエルトリコ出身のバルガスは2014年にツインズでメジャーデビューした当時は、レッドソックスの主砲として活躍したデビッド・オルティス氏と比較されるほど期待されていたことに言及。今季はタイガースとマイナー契約し、スプリングトレーニングへの招待は含まれていないと伝えた。記事内でバルガスはこう語っている。
「ただ仕事が欲しかった。仕事があるところに行ったんだ。去年日本に行き、それほど合わなかったよ。こっちに戻ってきて、タイガースが機会を与えてくれた。その機会を活かすためにオフに懸命に取り組んだよ」
バルガスは2018年にツインズ傘下3Aロチェスターでプレーした。記事は「良い成績(130試合出場、21本塁打)を残したにも関わらず、メジャー昇格は果たせなかった。そのため、日本の千葉ロッテから連絡を受け、3Aの2倍となる年俸をオファーされた時、彼は荷物をまとめて世界の反対側に飛んだ」と伝えている。
記事は「それはうまくいかなかった」と指摘。本人は「彼らはたくさんトレーニングするんだ。体が大きいとキツイよ。本当に良い人たちだったけど、慣れることができなかったんだ。誰にでも合うわけじゃない」と語っている。バルガスは196センチ、131キロの巨漢選手だ。
バルガスは日本の投球に慣れることもできなかったと記事は改めて指摘。29歳のプエルトリカンはこうも述べている。「本当に違ったよ。日本で打撃のメカニックを変えなければならなかった。アメリカに戻ってきて、またここでの打ち方を学ばなければならないんだ。直球の球速に慣れるためにオフに懸命に取り組み、プエルトリコのウインターリーグでプレーした。スイングが戻ってきたと感じるよ。この機会にただ感謝している」。
日本野球に順応できず、米球界に再び戻ったバルガス。再び花を咲かせることができるか、注目される。
(Full-Count編集部)