「あの子はバタバタしない」―西武・辻監督が高評価するイケメンルーキー左腕とは?
8回1死から三振を奪うと、アウトカウントを間違えてマウンドを降りてしまうミスも…
■西武 11-5 広島(オープン戦・7日・マツダスタジアム)
西武のドラフト2位ルーキー左腕、21歳の浜屋将太投手の評価が急上昇中だ。
7日の広島とのオープン戦(マツダ)では3回2安打6奪三振1失点。3番手で6回から登板し、先頭の右打者の4番・鈴木を、外角からストライクゾーンに飛び込む“バックドア”のスライダーで見逃し三振。続く左打者の松山には、外へ逃げるスライダーで空振り三振に仕留めた。続く代打・小窪の打球が三塁手・佐藤のグラブを弾いて二塁打となったのをきっかけに、會澤のテキサス性の適時打で1点は失ったが、得意のスライダーを軸に後続を断った。辻監督は「(失点した場面は)龍世(佐藤)があんなプレーをしたから1点取られた。シングルヒットで止めておけば、なんてことはなかった。あの子(浜屋)はバタバタしない。落ち着いてるよね。いいアピールができたんじゃないか」と高く評価した。
さらに指揮官は「いろんな想定をしてますよ。ロングリリーフができる選手だし、先発陣がしっかりしないようなら、先発だって考えなきゃいけないかもしれない」と続けた。175センチと決して大柄でなく、抜群の球威を誇るタイプでもない浜屋は、救援陣の一角としての開幕1軍を目指していたが、先発ローテ候補のうち高橋光、今井がピリッとせず、松本もこの日先発して3回に一挙4点を奪われた現状では、一気に先発要員に抜擢されることも、ありえない話ではなくなった。西口投手コーチも「先発、ロングリリーフの両にらみでやっていく」と明かす。
1軍に定着すれば人気が出そうなイケメンの独身。8回1死から堂林を見逃し三振に仕留めた際、アウトカウントを間違えてマウンドを降り始めたのもご愛敬だ。「無観客でしたが、余計恥ずかしかったです」と赤面しつつ、「どこを任されてもしっかり投げ切れるようにしたい。まずは開幕1軍に入って、ずっといられるように」と声を弾ませた。大きく視界が開けてきた。