「ヤンキースの医療ミスだ」 開幕アウトのジャッジの骨折を早期発見できずNY紙糾弾
“野戦病院”と化したヤンキースを地元メディアが非難した
ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手は肋骨骨折が判明したため、開幕戦の出場が絶望的となった。スプリングトレーニング前から打撃練習を行えず、2月28日(日本時間29日)に初めて打撃練習した際に違和感を訴えていた。地元メディア「NJ.com」は「打撃練習のせいではなかった。これは医療ミスだった」との衝撃の見出しで主砲の怪我の詳細を明らかにしている。
6日(同7日)にMRI、CT検査により明らかになった肋骨骨折だが、実は昨年9月18日のエンゼルス戦でプホルスのライトへのフライをダイビングキャッチしようとした際に生じたものだったという。さらに、ジャッジが捕球を試みた際に「ポキッ、ポン」というような音を聞いたとトレーナーに申告したにもかかわらず、医療スタッフは骨折を特定できず。ワールドシリーズ制覇へ燃える大砲は痛みを抑えるコルチゾン注射を複数回打ち、1日だけ試合を休んでラインナップに復帰していた。
「ヤンキースがタイトルのために、彼の健康を危険にさらすのなら、せめてシーズン後にどこが悪いのかを見つけようとするべきだった。しかし、我々が知る限りはヤンキースは彼に検査を受けさせなかった。そして、ジャッジのオフシーズンの行動を注意深く監視しなかった」
このようにヤンキースの医療体制を非難。オフもシーズン開幕へ向け懸命にトレーニングに励んでいたジャッジの怪我に、もっと早く気付いていれば開幕に間に合わない事態にはならなかったと指摘している。「チームドクターはこうなることを防ぐことができたはずだ」と、ぶった切っている。
右ふくらはぎを痛めたスタントンや右肘手術のヒックス、右肘手術のセベリーノ、背中を手術したパクストンら離脱者が続出。“野戦病院”となっている。この窮状に、記事は「スクールナースが、5歳児に『どこが痛いか指で示して』というような医療よりも、もっと良いやり方を見つけたほうがよい」と皮肉交じりに締めくくっている。
(Full-Count編集部)