開幕延期の損失は…NY紙「すぐに何十億ドルになるだろう」 選手契約にも影響か
「新型コロナウイルスがここからMLBにどのように影響するか分からない」
大リーグ機構(MLB)は12日(日本時間13日)、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、オープン戦の中止と26日(同27日)に予定していた公式戦開幕を少なくとも2週間遅らせると発表した。米紙「ニューヨーク・ポスト」は「新型コロナウイルスがここからMLBにどのように影響するか分からない」と不透明な先行きを伝えた。
当初、MLBコミッショナーのマンフレッド氏は新型コロナウイルスの感染が拡大する中でも、通常通りレギュラーシーズンを開幕させる方針を示していた。しかし、マリナーズが本拠とする米ワシントン州、エンゼルス、ドジャース、ジャイアンツなどのカリフォルニア州などで感染が拡大。早くても4月9日(同10日)以降に開幕すると決めた。同紙は「控え目に言っても、巨大な金銭的打撃を受ける。MLBは4月9日の開幕を望んでいるが、はかない希望かもしれない。開幕したら、ファンは観戦できるのか? そうでなければ、無観客とTVによる損失はすぐに何十億ドルとなるだろう」と影響を伝えた。
同紙は選手と所属球団の契約への影響を指摘。国家の有事でプレーできない時、それぞれの契約を停止させることが定められている。それでもシーズンが短縮された場合の162試合を想定した出来高の扱いなどは決まっていない。「次のオフのFA市場にも影響が出るだろう」としている。
開幕が延期となるのはストライキが行われた95年以来25年ぶり。同年は4月3日の開幕予定が4月25日まで延び、試合数が162試合から144試合に減った。同紙は「スプリングトレーニングが短縮されたことに対応し、ロースターを拡大させるか? 例えば、1995年はロースター28人で開幕した。もちろん、こうしたこと全てはMLBがいつ開幕できるかによる。現時点ではどのようになるか分からない」と伝えた。
新型コロナウイルス感染拡大による開幕延期。大リーグが受けるダメージはあまりにも大きい。
(Full-Count編集部)