期待され続け7年目 鷹・上林、覚醒へ胸中激白「バリバリやってなきゃおかしい」

変えたバッティングへの考え方「とにかく多く安打を打つ」

 復活を期す今季は、まずバッティングの考え方を変えた。一発を追い求めるのではなく、強い打球で野手の間を抜く。そして、その延長線に本塁打がある。その究極形として、尊敬して止まない存在である「イチローさん」と掲げる。

 ただ、ただ単に“ヒット”を追い求めるわけではない。「ヒットではなくて“安打”ですね。ヒットばっかりを狙うとバッティングが小ちゃくなっちゃう。そういうつもりはないんです。ホームランも二塁打も単打も、安打には変わらない。とにかく多く安打を打つということです」。

 ヒット欲しさにコツコツと単打を狙いにいくような、バッティングを小さくするつもりは毛頭ない。「ボールに当てにいくようなことはしないです。長所を消しちゃいけないんで」。とにかく間を抜けるような力強い打球を常に目指す。その結果として二塁打や三塁打、本塁打があり、そして単打もある。それをひっくるめて“安打”をたくさん打つ、そういうイメージだ。

 その上林、昨年12月には、ちょっとしたことで周囲を騒がせることがあった。球団と直接の契約更改交渉を行わず、文書での契約更改となったのだ。異例の事態には批判的な声が上がったのも事実だ。

12月は米国でトレーニング、球団側の配慮で文書で契約更改を済ませる形に

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