ヤンキースが方針転換?「考える時間が必要」 マイナー選手の新型コロナ感染で隔離も
現実的、精神的メリットからメジャー選手はタンパ滞在を決定も…
ヤンキースは13日(日本時間14日)に、選手や監督、スタッフ全員がキャンプ地のフロリダ州タンパに留まり、一致団結で過ごすことを決めた。しかし、15日(同16日)にヤンキース傘下に所属するマイナー選手が新型コロナウイルス検査で陽性と診断されたことで、早くも自体は一変したようだ。
米スポーツ局「ESPN」のジェフ・パッサン記者が自身のツイッターで伝えたところによると、感染した選手名は明らかになっていないが、米球界関係者に感染者が出たのは初めてだ。MLB公式サイトはMLBと選手会から「選手が大人数で集まる活動、もしくは疾病予防管理センターに推奨されている社会的距離を保って練習できない状況を避ける」ように指示があり、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが15日に選手たちに伝えたようだ。
初の感染者を出したヤンキースのマイナーリーグの施設は全て閉鎖されマイナーリーガー全員、一部のコーチとスタッフは3月25日まで隔離されることとなった。
留まる決断は現実的なメリットもあった。飛行機での移動がなくなること、球団から医療面の対応が受けられること、またフロリダ州は比較的感染者が少ないことが理由だった。しかしキャッシュマンGMは「新しい情報があり、選手たちには考える時間が必要です。各々が一番良いと感じる決断を下せるように考える時間を与えなければなりません」と今後の方針転換についても語ったという。
一致団結のニュースはファンを喜ばせ、普段は辛辣な評を与える地元紙「ニューヨーク・ポスト」すら感動させた。しかし、それがマイナーリーグでは裏目に出る形となったのかもしれない。
(Full-Count編集部)