西武森とブルペン投球、外崎と打撃練習? 特別イベント「フリーRUNS」に迫る
参加者2人は外崎と室内練習場で打撃練習、ブルペンでは森に対して投球した
続いては柏木さん。外崎に素振りをチェックしてもらうと「いいと思います!」と、さすがは野球経験者。実践に入ると、はじめは詰まった打球が多く見られたが、「球の上をたたいているので、真ん中より下をたたいてバックスピンをかけるイメージで」と、外崎からアドバイスをもらった後は、鋭い打球も増えていった。
最後に外崎とペッパー(トスバッティング)を行い打撃練習は終了。終了後に伊藤さんが、「キャンプの前半、打撃フォーム変えていましたか?」と質問。すると「変えていました。投手にもいろいろなタイミングがある。それに自分のタイミングを合わせなきゃいけないので、足幅を狭めてタイミングを合わせやすくしていました。すごいところまで見ているんですね(笑)」と、外崎も驚いた表情を見せた。
続いてブルペンで待つ森の元へ。森と対面すると、「打ち方を参考にさせていただいていました。よろしくお願いします!」と、柏木さんが憧れの選手へ笑顔であいさつ。伊藤さんも、「20年ほどライオンズを応援しています」と、熱烈なファンであることを告げた。
森とキャッチボールをして肩をつくり、伊藤さんから投球開始。高めに抜けることもあったが、野球経験者なだけあって力強い球を投じる。これには森も「ナイスボール!」と声を上げていた。
柏木さんがマウンドへ上ると、18.44メートルの距離から難なく森のミットに白球を投じる。緊張から制球が乱れることもあったが、力強い投球を見せてくれた。投球が終わると森は2人に対して、「めちゃ緊張してましたね。もっと思い切り投げて欲しかったな(笑)。もっと放れる」とにこやかに語った。
投球後に、「高め打ちをするときにはどういうことを意識されているのですか?」と柏木さんがたずねると、森は真剣な表情で、「高めはポイントを前に置かないと打球が上っちゃう、きれいに真っすぐ飛ばない。なので高めに来たらなるべく前で打つようにしてます」と、動作を交えながら語り、2人の「FA移籍体験」は終了。
「夢のような時間だったんですけど、最後まで緊張してしまいました……! 貴重な体験をさせていただいて、ありがとうございました」と伊藤さん。一方、医療の学校に通い、野球に関する仕事に就くことを夢見ている柏木さんは、「声も出ず、すごい緊張してしまいました。動けなかったことには悔いが残るけど、緊張してしまったことも含めて良い体験でした。選手が緊張感のある環境でやっていることを知れて良かったです!」。
小学生の頃から抱いていた夢が叶った伊藤さんは「FA移籍体験」をこう締めくくった。「20年間ずっとライオンズを想い続けた。好きなことをずっと突き詰めて、ずっと想い続ければ、夢は実現するんだなというのを感じられたので、もっと大きな夢が実現できるように頑張っていきます」。