OP戦の不振はシーズンに心配無用? 打率1割→シーズンMVPなどパ過去5年で起きた“復活例”

2018年にオープン戦で打率1割台と苦しんだ西武・山川は本塁打王、MVPを獲得

○2018年
山川穂高(西武)
オープン戦:16試合 59打数8安打 2本塁打7打点 打率.136 出塁率.227
年間成績:143試合 541打数152安打 47本塁打124打点 打率.281 出塁率.396
獲得タイトル:本塁打王、パ・リーグMVP

桑原将志(DeNA)
オープン戦:15試合 48打数8安打 0本塁打2打点 打率.167 出塁率.184
年間成績:127試合 379打数99安打 9本塁打26打点 打率.261 出塁率.324

井上晴哉(ロッテ)
オープン戦:14試合 40打数8安打 1本塁打9打点 打率.200 出塁率.289
年間成績:133試合 476打数139安打 24本塁打99打点 打率.292 出塁率.374

 山川は前年に続いてオープン戦では調子が上がらなかったが、シーズンに入ってからは4番打者として強力打線をけん引。自身初の本塁打王を獲得し、パ・リーグのMVPにも輝いている。井上もオープン戦では苦しんだものの、シーズンでは4番に定着し、現時点でのキャリアハイとなる飛躍の1年を過ごした。桑原も3年連続の規定打席到達こそ逃したが主力として活躍を見せ、7月20日にはサイクルヒットの快挙も達成している。

○2019年
浅村栄斗(楽天)
オープン戦:14試合 38打数7安打 1本塁打5打点 打率.184 出塁率.304
年間成績:143試合 529打数139安打 33本塁打92打点 打率.263 出塁率.372

坂本勇人(巨人)
オープン戦:15試合 44打数8安打 3本塁打7打点 打率.182 出塁率.302
年間成績:143試合 555打数173安打 40本塁打94打点 打率.312 出塁率.396
獲得タイトル:セ・リーグMVP

大島洋平(中日)
オープン戦:17試合 57打数12安打 0本塁打2打点 打率.211 出塁率.237
年間成績:143試合 558打数174安打 3本塁打30打点 打率.312 出塁率.376
獲得タイトル:最多安打

西川龍馬(広島)
オープン戦:16試合 44打数9安打 1本塁打6打点 打率.205 出塁率.314
年間成績:138試合 535打数159安打 16本塁打64打点 打率.297 出塁率.336

 移籍1年目となった浅村はオープン戦では苦しんだが、レギュラーシーズンに入ってからはしっかりと期待に応える打撃を見せた。打点王に輝いた前年に比べて打率と打点をやや落としこそしたが、打線の中心として全試合に出場し、チームのAクラス入りにも貢献している。セ・リーグでは、チームのリーグ優勝に大きく貢献してシーズンMVPにも選出された坂本や、最多安打を記録した大島もオープン戦の不振から立ち直っている。

直近5年間において、複数回オープン戦の不振から立ち直った選手も3名存在

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