なぜ2200万円を後輩に? 韓国人メジャーリーガー秋信守の思い「今度は僕が還元する番」
マイナーリーガー時代に週給350ドルでプレーするなど苦労していた秋信守
レンジャーズの韓国人選手・秋信守外野手が、傘下のマイナー選手191人に1000ドル(約11万円)ずつ、計19万1000ドル(約2100万円)を寄付した。MLB公式サイトなどの米メディアが報じた。
MLB公式サイトは「秋信守がテキサス・レンジャーズのマイナーリーガーに19万1000ドルを寄付した」とし、秋信守の寄付について詳報し、なぜ秋信守がこのような決断を下したのかの背景もレポートしている。
2001年にマリナーズに入団し、その後、傘下のマイナーリーグで約7年間プレーした。この7年間の苦労が、今回の寄付に大きな影響を与えたという。記事によると、2005年から2007年までの間、秋信守は週給350ドル(約3万9000円)で妻と息子と生活しており、遠征で支給される食事代の20ドル(約2200円)を節約し、おむつや生活日用品を購入していたという。
この時の苦労について「あの頃のことをまだ覚えているよ。マイナーリーグの時のことは決して忘れない」と秋信守は記事の中で振り返っている。そして、今回の寄付を決めた理由を「20年前、韓国から来た時、僕は何もなかった。野球が多くのものを僕に与えてくれた。だから、今度は、僕が他の人に還元する番だ。世界がとても厳しい状況にある今、何か助けになるようなことができれば嬉しい」と明かしている。
(Full-Count編集部)