世界の盗塁王やMr.タイガース、最年長左腕まで… 下位指名から成り上がった名選手

ソフトバンクで監督を務める工藤監督はドラフト6位での入団だった

【ヤクルト】
・畠山和洋(2000年5位)

 ヤクルトは5位以下の下位指名から球界を代表する選手に成長した選手が少ない。2000年5位の畠山は2015年に打点王。2003年の4位で日米で活躍した青木宣親が代表格になるか。若い選手でも大きく花開いた選手は見当たらない。

【西武】
・工藤公康(1981年6位/6位)

 西武での代表といえば、工藤公康(現ソフトバンク監督)だろう。1981年の最下位指名となる6位でプロ入りすると、現役29年間で通算224勝をマークする大投手となった。今も主力として働く栗山巧は2001年の4位。昨季、球団記録の81試合に登板した平井克典は2016年の5位指名だ。

【ソフトバンク】
・佐々木誠(1983年6位/6位)
・村松有人(1990年6位/6位)
・本多雄一(2005年大社5位/6位)
・摂津正(2008年5位/7位)
・千賀滉大(2010年育4位/6位)
・甲斐拓也(2010年育6位/6位)

 前身の南海、ダイエーからタイトルを獲るほどの選手が下位からも出ている。1983年6位の佐々木は首位打者1回、盗塁王2回。現在は鹿児島城西高で監督を務め、今春のセンバツに出場するはずだった。村松も時代を代表する外野手。現コーチの本多も盗塁王2度獲得し、摂津は5年連続2桁勝利をマークするエースだった。さらに千賀、甲斐と今や日本を代表する投手と捕手は育成出身。5位以下ではないが、川崎宗則も1999年の4位指名だった。

【楽天】
・辛島航(2008年6位/6位)
・島内宏明(2011年6位/6位)
・高梨雄平(2016年9位/10位)

 2005年に発足したばかりと歴史が浅く、その中で強いて挙げるとすれば、この3人か。辛島は2008年の最下位指名でありながら、同期入団で唯一の現役。先発の1人として昨季も9勝を挙げている。2011年で6人中6位だった島内は今ではチームの主力打者。高梨は9位指名でありながら、チームに欠かせないリリーフとなった。

【ロッテ】
・福浦和也(1993年7位/7位)
・成瀬善久(2003年6位/7位)
・角中勝也(2006年大社7位/8位)

 ロッテの代表格といえば、レジェンドの福浦(現2軍ヘッド兼打撃コーチ)。1993年の7位で指名されると、現役26年間で2000本安打を放った。6位で指名された成瀬は2007年に16勝するなど、5度の2桁勝利。角中は独立リーグ出身者として初の首位打者になった。他にも、2013年5位の井上晴哉、同6位の二木康太、2016年6位の種市篤暉らもチームの主力に成長してきている。

【日本ハム】
・小谷野栄一(2002年5位/8位)
・鶴岡慎也(2002年8位/8位)
・増井浩俊(2009年5位/6位)
・上沢直之(2011年6位/7位)

 松坂世代の小谷野は2010年に打点王に輝き、鶴岡は今季も1軍バッテリーコーチ兼捕手としてプレー。2009年5位指名だった増井は2012年に最優秀中継ぎとなり、2011年の上沢は2018年に11勝をマークしている。

【オリックス】
・福本豊(1968年7位/15位)
・星野伸之(1983年5位/6位)
・鈴木一朗(1991年4位/7位)

 代表格は阪急時代の1968年7位で指名された福本だろう。「世界の盗塁王」としてNPB記録の通算1065盗塁、シーズン106盗塁、13年連続盗塁王などを記録した。技巧派左腕として活躍した星野は11年連続2桁勝利を記録している。5位以下ではないものの、イチローは1991年の4位だった。

(Full-Count編集部)

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